この時期関東以西の太平洋側は晴天が続きます。
空気も乾燥して澄み渡り、夜は満天の星。
何度も書いていますがこの季節はキャンプのベストシーズンです。
但し快適に過ごすためには暖房が必須であり火を使う時間が夏に比べて圧倒的に長くなりますし、その他気をつけなければならないことも多くなります。
今回は冬キャンプを安全に楽しむために必要なTipsをまとめてみました。
Table of Contents
現地の環境に関すること
◆現地の気象情報を必ずチェックする
気温はロケーションにより大きく変わります。
同じ日でも千葉や伊豆は暖かく、長瀞や富士五湖はかなり気温が下がります。
その差は10℃近くに及ぶことも。
気温5℃とマイナス5℃では準備する装備もかなり変えなくてはなりません。
そのため予約したキャンプ地における滞在期間の気象情報はしっかりと把握し、装備をそれに合ったものにする必要があります。
暖房器具に関すること
◆石油ストーブに関するもの
・一酸化炭素中毒に注意
詳細は前回記事をご参照ください。
・ストーブの近くにガスカートリッジを置かない
輻射熱や熱風によりカートリッジが加熱し爆発事故に直結します。
・移動中はタンクの中の灯油を抜いておく
車で揺られるとタンクから灯油がこぼれて社内やキャンプ道具が灯油臭くなってしまいます。
・寝るときは消火しする
寝ているときはアクシデントが起きてもすぐには対応できないので石油ストーブは消してシュラフに入ることをオススメします。
寝るときの暖はシュラフや湯たんぽ等で取ることがベストです。
◆薪・ペレットストーブに関するもの
・一酸化炭素中毒に注意
詳細は前回記事をご参照ください。
・ストーブの近くにガスカートリッジを置かない
カートリッジが加熱し爆発する事故に直結します。
・煙突はしっかり固定する
万が一外れてしまうとテントやシェルターが熱で溶けたり燃えたりします。
・煙突には煙突ガード等を使用して断熱する
これが不十分だとテントやシェルターが熱で溶けたり燃えたりします。
・煙突の先端には火の粉ガードを付ける
これがないと火の粉が飛び出しポリエステル等の素材のテントだと最悪穴が空いてしまいます。
薪やペレットストーブを使う場合はコットンやTC素材のテントがオススメです。
焚き火に関すること
冬は焚き火で暖を取ることも多く、寒いので薪を多く入れて火を大きくしがちです。
当然火の粉も多く出るのでリスクもその分大きくなります。
◆焚き火はテントから離れた場所で行う
・飛んだ火の粉でテントに穴が空いてしまうことがあります。
◆焚き火をするときは化学繊維のアウターは避ける
・テントと同じく火の粉で穴が空いてしまうことがあります。
好きなブランドの高いアウターに穴が空いたらテンションだだ下がりですね。
◆焚き火に火がつかないと言ってガソリンをかけるのは厳禁
・これをやってしまうと運が良くてやけど。最悪テントや辺り一帯を燃やしてしまうことにもなります。
私も以前これをやらかし大変な目に遭いました(汗)
◆寝るときは完全に消火する
・就寝するときは残り火を完全に消火しましょう。
冬は空気が乾燥していることもあり、突風で熾火状態の薪や大きめの火の粉が飛ぶと枯れ葉などに火が付き火災になることもあります。
誰が最後にシュラフに入るかがわからないときは全員に周知するようにしてください。
電気使用暖房器具に関すること
最近はコンセント付きのサイトが増えており、そのためテント内の暖房を家電で行うことも増えています。
家電の場合は火を使わないのでリスクは低いですが、注意事項はもちろんあります。
・セラミックヒーターの温風や電気コンロの熱がガスカートリッジに当たらないようにする
ガスカートリッジが加熱し爆発事故に直結します。
・ホットカーペットを使用するときは電熱線の上に重いものを置かない
特にワンポールテントの支柱が電熱線の上にかかると断線やショートする可能性があります。
ガス器具に関すること
OD缶やCB缶を使用する器具は取り扱いが簡単でコンパクトなので人気があります。
ただガス器具は低温に弱く、カートリッジのガスがドロップダウンを起こして火が点きにくかったり燃焼が不安定になってしまいます。
そのためにも注意すべき点があります。
・カートリッジを温めるときは温めのお風呂
カートリッジは温めのお風呂(30℃)ほどの温度のお湯に浸けて温めると点火や燃焼が安定しますが、それ以上の温度になると爆発事故に繋がりますので注意が必要です。
・バーナーやストーブの近くに置かない
バーナーやストーブの近くに置くとそれらの熱により加熱され爆発事故に直結します。
・小さなバーナーで大きな鍋を加熱しない
小さなバーナーはたいていガスカートリッジがバーナー本体の近くに位置しています。
この場合大きな鍋を載せて加熱するとバーナーの熱が逃げづらくなるのでカートリッジが熱くなりがちです。
当然爆発事故に直結します。
またダッチオーブンは鍋が非常に高い熱を持つので同じくカートリッジが熱せられます。
ダッチオーブンはガスバーナーでは加熱しないようにしましょう。
装備(服等)について
「このくらいで何とかなるだろ」
「3シーズン用のシュラフだけど着込んで寝れば大丈夫だろ」等
装備に手を抜くとえらい目に遭いますよ。
寒くて寝ることができないと疲れが取れず帰りの運転で居眠り運転してしまったりろくなことにはなりません。
車で移動するのなら服の一つや2つ余分に押し込めば済みますし、防寒具がなければWorkmanに行けばコスパの良い服がいくらでもあります。
シュラフもインナーシュラフを3シーズンシュラフの中にいれるか、毛布を二つ折りにして二重構造にすることでかなり暖かく寝ることができます。
とにかく冬キャンプは“プラスワン”を心がけましょう。
車に関すること
・エンジンは止めて寝る
車中泊キャンプの場合に注意すべきはエンジンは切って寝ましょう。
最近のキャンプ場は深夜の騒音を禁止しているところが多いですが、車のエンジン音も近くのキャンパーにとっては迷惑な騒音です。
さらに就寝中に雪でも降ってマフラー周りが塞がれたりすると排気ガスが室内に充満しかなりの確率で一酸化炭素中毒になります。
周りに迷惑をかけず、自らの命を守るためにも車のエンジンは切って寝ましょう。
え?ヒーター消すと寒いって??
上の項目を読んでくださいね。
まとめ
冬という素敵なシーズンを安全・快適に過ごすために大切なポイントをまとめてみました。
キャンプ地の気象状況を把握してしっかり準備を行い、上記のTipsを参考にしていただくことで快適な冬キャンプを楽しむことができるはず。
これからキャンプに行くすべての人が安全に快適な時間を過ごすことができますようお祈りしてま〜す!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
敵(気候)を知り己を知れば百泊して危うからずだぜぃ!
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