最近“ブッシュクラフト”というワードがよく目に入ります。
英語表記だとBushcraft。
今回は最近ハマる人が増えつつあるブッシュクラフトについて考えてみたいと思います。
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ブッシュクラフトって何?
BushcraftはBush(藪)とCraft(作る)というワードがくっついているので「自然の中で何かを作ること」ではないかと直感的に考えられますが、実はもっと広く「自然の中で手に入るものを使って必要な道具を作りながら野外で生活するための知恵や技術のこと」を意味します。
便利な道具は使わず、自然界で手に入るもので道具を自作する。
そういう意味ではブッシュクラフトは本質的なキャンプであると言えます。
似たようなもので“サバイバル”がありますが、サバイバルの目的は“生還”でありブッシュクラフトは“生活”を目的としているので根本的に違いがあります。
言い代えればサバイバルは状況に対する対応方法であり、ブッシュクラフトはアウトドアにおける一つのスタイルとなります。
ブッシュクラフトの起源
ブッシュクラフトの本場は北欧であり現在のブッシュクラフトスタイルの源流であると言われています。
北欧の地は
・古くから林業や木工が盛んである
・寒冷なため焚き火や火起こし等の技術が発達している
・狩猟や釣り等により比較的容易に食料が調達できる
等の要因によりブッシュクラフトの技術が発達したと考えられます。
いにしえの木こりやハンターはナイフと火打ち石等の最低限の道具を携えて山に入り、不足しているものがあれば現地で資材を調達し自作していました。
具体的には
・火(薪)
・シェルター
・椅子やテーブル、テーブルウェア
これらのものを自分で作ってしまったわけですね。
本格的なブッシュクラフトキャンピングの様子はYou Tubeに動画が多くアップされているので探してみてください。
動画を見るとシェルターや椅子、テーブル等の作り方にも多くのパターンが有ることが分かりますし、何よりも見ていることが楽しい。
ブッシュクラフトキャンピングの動画
ただ本格的なブッシュクラフトキャンピングは日本においては自分が所有するフィールドでなければできません。
そういう意味ではなかなか難しいのかなぁと思ったりもします。
ブッシュクラフトの特徴
①道具はナイフ、斧、火打ち石(メタルマッチ)、クッカー等の必要最低限。
②ストーブやランタン等の便利な道具は使用しない。
③テント(シェルター)、テーブル、椅子、食器、カトラリー等の必要なものは自作する。
④食材はその場で調達する。
これが厳密な意味でのブッシュクラフトの特徴となります。
ライトブッシュクラフトのススメ
ブッシュクラフトの4つの特徴を挙げましたが、さすがにこれらを全てやるのはハードルが高すぎるし、先に書いたように日本ではブッシュクラフトキャンピングができるフィールドが非常に少ない。
そこで先ずは場所を選ばず、簡単にできそうなことから挑戦してみるのもいいかと思います。
名付けて「ライトブッシュクラフト」
具体的には『フィールドで手に入るものを使って道具を作る』ということ。
以下にフィールドで比較的簡単に手に入るものを使って作ることができるものを挙げてみました。
・カトラリー(箸、スプーン、フォーク)
・ペグ
・フェザースティック
これらの道具は木材とナイフさえあれば作ることができます。
箸は最も簡単に作ることができますし、子どもたちも作ることができます。(大人がしっかり注意を払う事が前提です)
私の場合、子供が小さい頃はキャンプ場で落ちている竹や枝を探して彼らに箸を自作させました。
できた箸は形こそ不格好でしたが家まで持って帰ってその後も使っていましたよ。
自分で作った箸はやはり特別なものになるんですね。
さらにブッシュクラフトにおいて火起こしに必須のテクニックである火打ち石(メタルマッチ)を使っての火起こしに挑戦するのもいいかと思います。
まとめ
本格的なブッシュクラフトキャンピングは万人向けのスタイルではなく、マニア向けのもの。
レジャーというよりも修行に近い難易度の高さです。
私達は使いやすい道具の恩恵に預かり快適なキャンプを楽しんでいます。
これはこれで正しい在り方だと思いますが、時には自分で道具作りにチャレンジしてみると良いのではないでしょうか。
特にファミリーキャンプの場合は子供たちにとっても忘れられない思い出になるでしょうし、自分で作った道具は宝ものになるに違いありません。
もちろん怪我をしないようにしっかり監督することは必要ですが。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
先ず箸より始めよ
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