キャンプのベストシーズンというと皆さんはどの季節を思い浮かべますか?
そう問われると多くの人は「夏」と答えるのではないでしょうか。
しかしそれは全くの間違いです。
実はキャンプのベストシーズンは晩秋から初春。
つまり冬なのです。
今回はその理由と冬キャンプの注意点について書いてみたいと思います。
Table of Contents
夏がキャンプに不向きな理由
夏がキャンプに不向きな理由を「気候面」「天気面」「害虫面」の3つの角度からまとめました。
①気候
日本の夏は北海道などの一部の地域を覗いて気温が高く湿度も高いので、高原等のキャンプ場以外では汗だくになります。
夜になっても同じなので寝苦しく、ただでさえ野外活動で疲れるのに睡眠不足にもなり寝ても疲れが取れないことも。
また食材も痛みやすく、保管には気を使わなければなりません。
さらに熱中症の危険性もあり、体調管理に注意が必要です。
②天気
日本の夏は太平洋高気圧に覆われるので基本的には晴天が多くなります。
しかし晴れていても積乱雲の急激な発達で雷雨に見舞われることが度々あります。
また台風シーズンでもあり、キャンプの予定も度々リスケせざるを得ないことにもなります。
③害虫
夏は虫たちも元気に活動します。
特に蚊やブヨが多く発生し、虫刺されに悩まされることにもなります。
冬がキャンプに向いている理由
では秋冬はどうでしょうか?
もちろん北海道や北日本のように気温が非常に低く、吹雪いたり大雪が降る地域は残念ながらリスクが高くなるので冬はキャンプには不向きです。
そのため冬キャンプが可能なのは関東以西の太平洋側ということになり、今回の記事はそれらの地域を対象にしたものとなります。
①気候
特に関東以西の太平洋側は空気が乾燥し、晴れの日が多くなります。
また夏のように晴れた日のにわか雨や雷雨等の発生がほとんどありません。
寒さは焚き火やストーブ等の暖房器具や防寒着等の装備で対応することができます。
また食材の傷みも少なく、直射日光さえ当てなければ外に出しっぱなしでも平気です。
②天気
天気は長期間晴天が続きます。
また空気が乾燥しているので空気が澄み、星空は一段と鮮やかに見ることができます。
③害虫
蚊やブヨのような害虫はほとんど姿を消してしまいます。
④その他
なんと言っても焚火が楽しいしありがたい。
夏は焚き火のありがたさをあまり感じません。
このように気候的、天気的及び害虫的にも冬の方がキャンプに適していることがおわかりになると思います。
冬キャンプを楽しくするためのポイント
秋冬キャンプを楽しくするためのポイントは4つあります。
①装備(服装)
②装備(キャンプギア)
③暖房
④料理
1 装備(服装)
服装は非常に重要です。
極寒時において私は以下の組み合わせでキャンプに臨みます。
【上半身】
肌着はヒートテックのような暖かいもの
ハイネックコットンシャツ
ウルトラライトダウン
厚手のセーターや裏起毛のスエット
Workmanのアウター(エアロストレッチアルティメット)
【下半身】
裏起毛のスエット
米軍 BDU WOODLAND CAMO
上半身、下半身とも上から下に向けて重ね着していく感じです。
特にウルトラライトダウンをできるだけ肌に近いレイヤーで着ることがポイントです。
こうすることで保温効果が高まり、更にその上に重ね着していくことで風を防ぎ非常に暖かく過ごせます。
また移動が車である場合は、服を余分に持っていくことをオススメします。
寒ければさらに着込めばいいですし、自分では使わないにしても寒そうにしている同行者に貸してあげることができますから。
さらにニット帽やフリースのひざ掛けも有ったほうがいいでしょう。
2 装備(キャンプギア)
冬のキャンプではテント、シュラフ、シュラフマットがポイントになります。
【テント】
テントはフライシートがテント本体をすっぽり覆う形のものが隙間風を防ぐ点でオススメです。
またストーブなどの暖房器具を入れるのであれば、背の高いドームテントやフルクローズできるシェルター(スクリーンタープ)を選ぶようにしましょう。
【シュラフ】
シュラフは睡眠の要となるので自分のシュラフの「使用温度目安」と「限界温度」を確認しましょう。
「使用温度目安」とはその温度であればそこそこ快適に寝ることができますという言う意味です。
製品によっては「快適温度」と表示されています。
「限界温度」とはその温度までは”なんとか眠ることができるかもしれません”という意味ですが、むしろ”寒くて眠れるかわからない”と読み替えたほうが良いとおもいます。
そのため、キャンプ場の最低温度がシュラフの使用温度目安(快適温度)よりも低い場合は、インナーシュラフを中に入れるか、服を着込んで寝る必要があります。
古い毛布を封筒型に折って、シュラフの中に入れてしまうのも手です。
とにかく寒くて眠れないという状況にはしないようにしましょう。
【シュラフマット】
シュラフの下に敷くシュラフマットも重要なポイントです。
厚みのあるシュラフマットは地面の凹凸を身体に感じさせないことは当然として、体温が地面に吸い取られることを防ぎ、起きたときに腰が痛くなることがありません。
冬場は最低でも厚さが8cm以上あるものをオススメします。
またコットを使い、その上にシュラフマットを敷くことで保温効果と寝心地は格段に向上します。
シェルターをテント代わりにするのであればコットは必須です。
3 暖房
【ストーブ】
最近はテントではなく背の高いシェルターに薪ストーブや石油ストーブを入れて暖かくしている人が増えています。
これは冬キャンプを快適に過ごすためには非常に有効です。
シェルターをリビングにしてもいいですし、その中にコットを入れてそこで寝ても暖かい。
冬キャンプを快適に過ごすための一つの答えだと言えます。
私は薪ストーブをシェルターに入れていますが、最近は石油ストーブの手軽さに惹かれています。
石油ストーブは燃焼ガスがシェルター内に排気されるので換気は必須ですが、入り口を風下にしてファスナーを半分ほど開けておくだけでシェルター内はかなり暖かいしまた換気も問題有りません。
今年の冬は石油ストーブを活用しようと考えています。
【湯たんぽ】
また湯たんぽも非常に有効です。
熱いお湯を入れてバスタオル等でくるんでシュラフに入れておくと、朝まで温かい状態が続きます。
シュラフの足元に置いておくと良いと思います。
ただしやけどには注意しましょう。
湯たんぽがない場合は2リットルのペットボトルを湯たんぽとして使うこともできます。
この場合もバスタオル等をしっかり巻いてやけどしないようにします。
【使い捨てカイロ】
使い捨てカイロも暖かく過ごすためには有効です。
しかし低温やけどには注意する必要があります。
4 料理
冬キャンプの料理を考えるときに体を温めてくれるメニューを一つは入れることがポイントです。
・おでん
・ポトフ
・シチュー
これらは身体を内側から温めてくれますし、多めに作っておけば温めるだけでいつでも食べられます。
夕食として多めに作れば朝食でもそのまま食べられますし、冷え込んだ朝にこれらの暖かい料理はとてもありがたく美味しくいただけます。
まとめ
以上、冬キャンプの魅力と快適に過ごすポイントを書いてきました。
冬のキャンプは寒いとお考えの方も装備をしっかりと準備することで、意外と暖かく過ごせるものです。
特にシェルターにストーブを入れたリビング、気温に合ったシュラフと厚手のシュラフマットを用意することでかなり快適になります。
これらの装備で寒さをクリアできればあとは良いことばかりなのが冬キャンプ。
一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
*ストーブを使用するときは換気にはくれぐれもご注意ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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