冬用テントを考える(1)

キャンプあれこれ

キャンプ場において”家”に該当するテントはその構造や素材によって使用に適した季節があります。
もちろんどのようなテントでもキャンプすることは可能ですので特に買い換える必要はありませんが、四季の気候特性に合ったテントを選ぶことで、より快適に過ごすことが可能となります。

では寒い冬に向いたテントとはどういう素材、構造なのでしょうか?
今回はこの点について考えたいと思います。

冬キャンプに向くテントの構造

テントの構造による分類

テントの構造は大まかに言って以下の二つの種類で分けることができます。
①フライシートのあるなし
②テントルームの数

フライシートのあるなしによる分類

①フライシートあり(ダブルウォール)

ダブルウォールテントはテント本体の上からフライシートを被せるタイプのテントです。
雨風はフライシートが防いでくれるので、テント本体に通気口等を設け通気性を高めることができます。
ダブルウォールテントのメリットは以下の2つとなります。
・結露しにくい
通気性が良いため朝方テント本体内部の結露でいろいろなものが濡れてしまうということが起きにくくなります。
・前室が利用できる
テント本体とフライシートの間にできる空間(前室)に靴や荷物を入れることができるので、就寝中に突然雨が降っても濡れない。

デメリットとしては設置に一手間多くかかるという点とフライシートが付属している分収納時にかさばり重さが増すという点でしょうか。

②フライシートなし(シングルウォール)

シングルウォールテントは本体だけで構成されるテントです。
フライシートがない分テント本体の防水性が高くなっています。
シングルウォールテントのメリットは以下となります。
①設置が簡単
②嵩張らず軽い
この特徴からシングルウォールテントは荷物を軽くする必要性の高い登山用のテントに多く用いられています。

デメリットとしてはテント本体に防水性を持たせているため気密性が高く、それゆえ結露しやすいという点です。
朝起きた時服やシュラフがしっかり濡れてしまうことがよくあります。
またフライシートがないので前室がありません。
そのため寝る時には濡れたら困るものをテント内に入れなければならず、それらがテントの空間を狭くしてしまいます。
濡れたら困るものを入れたのに朝結露で濡れてしまうという残念なことがよくあります。

テントルームの数による分類

①ワンルームテント

テント本体がワンルームのタイプです。
居住スペースが1つしかないのでサイズを小さくでき、収納もコンパクトになります。
その分スペースに余裕がありません。
ソロキャンプ向けのテントはたいていワンルームとなります。

②2ルームテント

テント本体が2つの部屋に分かれており、メインルーム(寝室)とリビングとして使うことができます。
このタイプは比較的大型のものが多く、リビングスペースに荷物を収納することができるのでメインルームに余裕があります。
またリビングスペースに暖房器具を置くことも可能です。
ただ大きい分、収納時にかさばり重量も増えます。

冬キャンプに適した構造は?

これまでテントの構造を書いてきましたが、これらのことから冬キャンプに適したテントの構造としては
タブルウォールで2ルームであると考えます。

ダブルウォールである理由は以下の2点です。
・テント本体の通気性が高いので結露しにくい
・前室に靴等の荷物を入れることができるので朝露で濡れることがない
またマルチルームである理由は
・テント本体が大きくリビングにストーブ等の暖房機器を入れることができる

このダブルウォールでマルチルーム構造のテントはいろいろなメーカーから発売されています。
価格はシングルルームテントに比べると高くなりますが、暖房器具を入れることで暖かく過ごせることを考えると冬キャンプには最適ではないかと考えます。

以上、冬キャンプに向いたテントの構造について考えてきましたが、次回は冬キャンプに向いたテント生地の素材について考えてみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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