今年の夏は猛暑になるという予報が出ています。
梅雨が明けると太平洋高気圧に覆われて晴れる日が増え、アウトドアレジャーが盛んになりますね。
学校も夏休みに入ってファミリーキャンプシーズンに突入します。
しかし夏キャンプはやり方を間違えると散々な結果に終わることも。
今回は暑い夏キャンプを少しでも快適に過ごすためのTipsについて書きたいと思います。
Table of Contents
夏キャンプに潜むリスク
夏のキャンプには以下のリスクがあります。
1 熱中症のリスク
熱中症は改めて説明することもありませんね。
とにかく昼間直射日光を浴びながら活動するのは控えましょう。
タープで日陰を作ったり木陰に入って直射日光を避けて体温の上昇を防ぎます。
もちろん水分の補給も忘れずに。
以前熱中症について記事を書きましたので参考にしてください。
→夏キャンプ最大のリスク「熱中症」
2 害虫のリスク
夏は虫たちも活動的です。
虫が嫌いだからキャンプが嫌いという人は結構多く、そういう人にとって夏は最も避けたい季節でしょうね。
夏の害虫としては以下が挙げられます。
・蚊
・アブ
・ブヨ
・蜂
特にアブやブヨは川や湖等が近くにあるフィールドに多く生息し、噛まれると非常に強いかゆみが長時間続くので注意が必要です。
害虫対策は近づけないことが最も重要です。
そのためには
・肌の露出をできるだけ減らす
暑いと半袖、半ズボンを着たくなるのは人情ですが、アウトドアでは虫の絶好の標的になってしまいます。
薄手でも良いので長袖や七分袖、長ズボンを着用しましょう。
・肌の露出部には虫除け剤(スプレー等)を塗る
現在効果の高い虫除け剤が発売されているので忘れずに持っていきましょう。
・飛び回る虫を退治する
人を狙って飛び回る虫は殺虫剤で退治しましょう。
・メインランタンは少し離れた場所に置く
暗くなると蛾やその他の虫がランタンの光に誘われて集まってきます。
そのためキッチンやテーブルのような人が集まる場所の近くにメインランタンを置くと、虫を払うのに忙しいばかりか料理や飲物に飛び込んできます。
虫が這い回るテーブルで食事したくはありませんよね。
それを防ぐには一番明るいメインランタンを少し離れた場所に置きましょう。
こうすると彼らの多くはメインランタンの周りを飛び回るだけ。
料理や作業はそれよりも暗いランタンで手元を照らすようにすれば良いのです。
3 不眠のリスク
気温と湿度が高い熱帯夜はなかなか寝付けないし、熟睡できませんね。
寝不足は疲労回復ができず体調を崩す原因にもなりますし、注意が散漫になり思わぬ事故や失敗につながります。
そのため少しでもよく眠ることができるような工夫が必要です。
・テントは夕方設置する
テントは太陽が沈む直前に設置しましょう。
こうすることでテントに熱がこもるのを防ぐことができます。
ただしタープは最初に設置しましょう。
突然雨が降ってきてもその下にいれば濡れませんし、日陰も作ってくれます。
・コットを使用する
コットは高さがあるので空間ができ、そこを風が通ることで熱を逃してくれます。
ローコットよりもハイコットのほうがその効果は高くなります。
・扇風機を活用する
風がある日は良いのですが、太平洋高気圧にガッツリ覆われてしまうと夜風が吹かない日が多くなります。
こういう日は扇風機で風を作るしかありません。
充電式の扇風機やポータブル電源に扇風機を繋いで回すことで随分寝やすくなります。
・冷感ジェルマットを敷く
シュラフマットの上に冷感ジェルマットを敷いてその上に寝るのも手です。
冷感ジェルマットは直接肌を冷やしてくれるので寝苦しさを改善してくれます。
ただ冷感がずっと続くというわけではなく、肌にずっとくっついていると温められてやがて冷感を感じなくなります。
しかし寝返り等で肌から離れると熱を放出して再び冷感が戻ってきます。
これ、結構効きますよ。
冷感ジェルマットとコットの合せ技は最強ではないでしょうか。
4 天候のリスク
・雷雨
夏キャンプで注意しなくていけないのは雷雨です。
急に空が暗くなり冷たい風が吹いてきたら雷雨の前兆です。
こういう時は近くの建物や車の中に避難しましょう。
テントの中や木の下は避けてください。
もし落雷があったらただではすみません。
・川の増水
最近ゲリラ豪雨も度々発生します。
強い雨が降り始めたら河原のサイトや川に近い場所をサイトにしている場合は、面倒でもより高い場所へ移動することをオススメします。
テントサイトの周りは弱い雨でも川の上流部に強い雨が降ると急に水かさが増します。
透明だった川の水が濁ってきた時は上流で強い雨が降ったことを知らせてくれています。
こういう時もサイト移動、もしくは避難を行いましょう。
5 食中毒のリスク
気温が上がる季節は食中毒のリスクも高くなります。
特にキャンプはクーラーボックスが頼り。
氷は惜しまず、クーラーボックスは常に日陰に置くことを心がけましょう。
・クーラーボックスは良いものを用意する
クーラーボックスの性能は値段に比例します。
性能の差は暑い季節に顕著になるので、クーラーボックスは高くても性能の良いものを選びましょう。
アウトドアレジャー用よりも釣り用のものが性能は良くなります。
夏キャンプをより快適にするTips
1 日陰はタープより木陰が吉
タープで日陰を作るのも良いのですが、どうしても遠赤外線が抜けて来てじんわり暑くなります。
それに比べると木陰は葉が水を含むので赤外線が透過しません。
横に茂った広葉樹の下に椅子やテーブルを置くだけで随分涼しく過ごせます。
林間サイトの場合はテントサイトも木陰に作ると良いでしょう。
ただし、時間の経過とともに日陰の位置がズレていくのでその点を考慮する必要があります。
2 標高1000メートル以上のキャンプ場を選ぶ
夏キャンプを快適にするための最大のポイントは涼しいフィールドを選ぶということに尽きます。
標高が1000メートルあると約6度気温が下がります。
都会が気温が30度の熱帯夜でも標高1000メートルのフィールドは24度。
快適に眠れる温度です。
標高の低いフィールドで暑さ対策にあれこれ悩むより、いっそのこと高地にあるキャンプ場を選びましょう。
3 空調服を着る
最近工事関係者がよく着用している空調服。
これは汗の気化熱で体を冷やしてくれるのでかなり快適だそうです。
ここはひとつ思い切って空調服を着てみるのも手ですね。
周りが白い目で見ようと軟弱だと思われようと快適ならば良いんです。
WORKMANなどでは作業着に見えない空調服を用意してありますよ。
子供用もあるのでこの夏試してみたらいかがでしょう?
まとめ
毎年この時期になると夏キャンプのTipsを書いていますが、年々少しづつ新しい内容を追加しています。
とにかく夏は暑さをどう克服するかがキャンプ成功の鍵です。
ワタシ的には高地のフィールドを選ぶという一点に集中します。
日光の中禅寺湖や長野や群馬、八ヶ岳などのキャンプ場などは絶好のフィールドです。
昼間は暑いけど夜になるとぐっと涼しくなります。
夏キャンプを楽しいものにするポイントはズバリ「フィールド選び」に尽きますね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。