キャンプ道具や装備を実際に見て、触って、そして使ってみた感想を紹介する「Camp Gear Impressions」
今回はシングルバブルの「アイアン バーナー スタンド」をレポートします。
Table of Contents
シングルバブルってどんな会社?
私がとあるサイトで見かけたアイアン バーナー スタンドという商品。
シンプルな構造のバーナースタンドです。
このGEARを開発したのが「シングルバブル」という会社。
ネットで調べてもHitしないので、小規模のガレージ工房かもしれません。
アイアンバーナースタンド
このアイアンバーナースタンドはイワタニのシングルガスバーナー用です。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand01.jpg)
構造は至ってシンプル。
鉄筋でできたロストルと脚部の3つのパーツで構成されています。
ロストルは耐熱塗料、脚部は通常の塗料でコーティングされているとのこと。
無骨な「漢のGEAR」という印象です。
重量は1.5kg。
耐荷重は10kg。
セッティング
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand02.jpg)
アイアンスタンドの組み立てはロストルを左右の脚上部スペースに差し込み左右に広げるだけ。
これで完了です。
その時間わずか30秒ほど。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand03.jpg)
その後カートリッジを取り付けたバーナーを差し込むことでセッティングは完了です。
このときにバーナーの五徳は広げません。
広げるとロストル部分に当たってしまいます。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand09.jpg)
横から見るとロストル上部からバーナーまで約2センチほどのスペースがあります。
このスペースが絶妙の火加減を可能にします。
つまり、五徳の上にクッカーを置くとクッカーとバーナー部が近すぎて微妙な火加減の調整ができません。
これに対してこのくらいの間隔があるとそれが可能になります。
さらにバーナーの火力を絞りすぎると少しの風で消えてしまいますが、その風では消えないくらいの火力でも距離があるために弱火と同じ状態となります。
地味ですが結構ありがたい要素ですね。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand04.jpg)
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand05.jpg)
お湯を沸かしてみました。
先ず感じたのは当たり前ですがクッカーが安定すること。
子供がテーブルにぶつかってテーブルが大きく揺れてもクッカーは落ちません。
これが一番ありがたいですね。
私などは芋焼酎のお湯割りを飲みますが、酔っ払って立ち上がったときに足をテーブルにぶつけ、シングルガスバーナーに載せたクッカーをひっくり返すことが多々ありました。
これがなくなるのですから嬉しいかぎり…
上の写真のケトルの直径は15cmほどですので基本的にはソロキャンプ向けの製品ですね。
耐荷重テスト
耐荷重は10kgということですが、果たして本当かな?
というわけで容量が10リットルの水タンクに水を規定量入れて載せてみました。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand07.jpg)
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand08.jpg)
載せたときにわずかに脚部が開きましたがしっかりその重さに耐えています。
まあ、このサイズのスタンドに大型のダッチオーブンを載せて使う人はいないでしょうし、そもそもソロキャンプでそんなに大きいクッカーは必要ないので十分な耐久性かと思います。
気になった点
①脚部先端の処理
脚部の先端の処理が荒い感じがします。
角がなく曲面だったらサイコーです。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand06-1.jpg)
私の場合ホームセンターで10ミリのエンドキャップを購入して取り付けました。
写真のようにこのスタンドのために作られたかのようにピッタリフィット!
こうすることでテーブルに傷がつくのを防ぐことができます。
これオススメですよ。
②ガスカートリッジ加熱の可能性
基本的にソロキャンプ向けなので大きな鍋やフライパンを使うことは少ないと思いますが、もし大きなクッカーを載せて長時間調理すると爆発事故につながるおそれがあります。
これはすべてのガスカートリッジ式バーナーに共通の注意点なのですが、このスタンドの耐荷重性が高いことでついつい大きなクッカーを使いがちになるのです。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/11/BarnerStand010.jpg)
私も写真のように大型のフライパンでフライドポテトを作ってしまったのですが、今考えると結構ヤバかったかもしれません。
(よいこのみんなは真似しないでくださいね〜)
付属の五徳を使用する場合に比べて鍋底とカートリッジの距離があるとはいえ、やはり加熱時間が長くなるとカートリッジに熱が溜まり爆発事故につながる可能性があります。
この点は注意が必要です。
もちろんこれはこのガススタンドの欠点というわけではなく、あくまでも使う人側の問題です。
重いものを載せられるというメリットについつい甘えると大変なことになります。
まとめ
シングルバブルのアイアンガスバーナースタンドは非常に優れたGEARだと思います。
シンプルな構造ゆえに故障の可能性が低く長く使えます。
このスタンドが使えなくなる要素としては溶接部が外れてしまうという一点です。
もし溶接部分が外れてしまったらどうするの…?
ちゃんと問い合わせしましたよ。
製品は発送後1年保証。
通常仕様における破損に関して保証期間中の修理は無料。
但し修理依頼に商品を送るときの送料は負担してくださいとのことでした。
ワタシ的には買って正解でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。