テント内部を暖める方法としては以下のものがあります。
・薪ストーブ
・石油ストーブ
・石油ファンヒーター
・ガスストーブ
・セラミックファンヒーター
今回は5回に分けてテント内暖房についての考察を行っています。
最終回はセラミックファンヒーターについて考えていきます。
Table of Contents
セラミックファンヒーターとは
セラミックファンヒーターは耐熱性の高いセラミックで覆われた電熱線を通電することで加熱し、発生した熱をファン送り出す暖房器具です。
電熱線が露出していないので安全性が高くなっています。
メリット
①スイッチを入れてから短時間で温風が出るのですぐに暖を取れる。
セラミックファンヒーターはスイッチを入れてから数秒で温風が出ます。
②コンパクトで軽く携帯性が良い。
構造がシンプル。
重い部品がないのでコンパクトで軽い製品が多くあります。
子どもでも負担なく持てるような軽さ、サイズです。
③電源コードが届く範囲なら設置場所を選ばない。
電気器具なので電気コードをコンセントに接続する必要がありますが、それさえやってしまえば基本どこにでもおくことができます。
④換気に気を使う必要がない。
燃料を燃やさないので一酸化炭素が出ません。
そのため換気に神経を使わなくても済みます。
⑤電熱線が露出していないので安全性が高い。
電熱線がセラミックでラミネートされており、さらにその発熱部は器具の内部にあるのでやけどのリスクが低く、また燃料がこぼれることもないので火災のリスクも低くなっています。
デメリット
①消費電力が比較的大きい。
小型のものでも弱で500Wh程、強で800Wh程の電力を消費します。
2000Whのポータブル電源でも弱で4時間、強で2時間程度しか持ちません。
このため夜通し運転するなら電源付きサイトが必須となります。
さらに製品によっては消費電力が1000Wを超えるものも。
キャンプ場の電源サイトの使用上限はほとんどが1000Wなので注意が必要です。
②ファンの動作音が発生する。
ファンが回転して温風を発生させるのでファンの回転音が発生します。
③パワー不足
氷点下になるような環境においてはセラミックファンヒーターの暖房能力は少し心もとない面があります。
まとめ
セラミックファンヒーターは手軽ですが電源付きサイト以外では十分活用できません。
よってワタシ的にはオススメしません。
キャンプでの暖房〈結論〉
これまで5回にわたりキャンプで使用できる暖房器具について書いてきましたが、ワタシなりの結論です。
①2〜3人用テントの場合
比較的小さいテントを使用するソロキャンプやタンデムキャンプではズバリ
小型の反射式石油ストーブ
②大型のテントやスクリーンタープの場合
(電源なし)熱量の大きい対流式石油ストーブ
(電源あり)石油ファンヒーター
もちろんこれは独断と偏見による結論です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。