クーラーボックスの正しい使い方

Tips

夏キャンプで一番悲しい出来事。
それは…
「楽しみにしていたジュースがぬるい。」
「ビールが全然冷えていない。」
「肉がなんだか心配…。」
「やっぱり安いクーラーボックスだからダメなんだ。」
そう思って、高級クーラーボックスへの買い替えを考える人は少なくありません。

しかし実は、クーラーボックスが冷えない原因の多くは、性能ではなく使い方にあるのです。

高価なモデルでも使い方を間違えれば保冷力は落ちますし、数千円のクーラーボックスでも正しく使えば驚くほど長時間冷たさを維持できます。

今回は、夏大好きキャンパーが実践している「冷えない本当の理由」と、その改善方法を紹介します。

「すぐに氷が溶ける」のはクーラーボックスのせいじゃない?

SNSを見ると、
「このクーラーは保冷力最強!」
「○○メーカーなら5日持つ!」
そんな情報がたくさんあります。

もちろん性能の違いはあります。
しかし実際のキャンプ場では、
・高級クーラーなのに氷が夕方には溶ける人
・安価なクーラーなのに翌日まで氷が残る人
このようなケースは珍しくありません。
違いは何でしょうか?

答えは使い方です。

クーラーボックスは魔法の箱ではありません。
正しい使い方を知るだけで、氷の持続時間と保冷時間は大きく変わります。

クーラーボックスは「冷やす道具」ではない

ここが一番重要なポイントです。
実はクーラーボックスは食材や飲み物をクーラーボックス内の温度以下に冷やす能力はありません。
正しく言えば、「冷たいものを、できるだけ冷たいまま維持する道具」なのです。

例えば、
常温の飲み物を10本入れて、「そのうち冷えるだろう」
これはかなり厳しいです。

クーラーボックスの中の氷や保冷剤は、まず常温の飲み物を冷やすために大量のエネルギーを使います。
その結果、本来長持ちするはずだった氷がどんどん溶けてしまいます。

つまり、
入れる前にどれだけ冷えているか。
これが保冷力を左右する最大のポイントです。

冷えない原因① クーラーボックスを予冷していない

真夏の車内。
クーラーボックスを触ると、「熱っ!」となった経験はありませんか?

実はその熱い箱の中へ氷を入れると、まず箱自体を冷やすことになります。
これだけで氷はかなり消耗します。

おすすめなのは、前日から保冷剤や氷を入れてクーラーボックスを冷やしておくこと。
これだけで保冷力は大きく変わります。
特に真夏は効果絶大です。

冷えない原因② 飲み物を常温で入れている

キャンプ当日スーパーで買った常温の飲み物を、そのままクーラーボックスへ。
これは非常にもったいない使い方です。
2Lのペットボトル1本だけでも、氷にはかなりの負担になります。
できれば前日から冷蔵庫へ。
さらに、
・凍らせられる飲み物は凍らせる
・肉は半冷凍
・ペットボトルを保冷剤代わりにする
こうすると保冷剤の仕事も減り、一石二鳥です。

冷えない原因③ 保冷剤の置き方が間違っている

保冷剤はどこへ置いていますか?

答えは上です。

冷たい空気は下へ流れます。
つまり上から冷やす方が効率的。
さらに、上下から保冷剤で挟むようにすると保冷効果はさらに高まります。
「とりあえず底に置く」
この置き方だけで損をしている人は意外と多いのです。

冷えない原因④ 開け閉めが多すぎる

夏キャンプあるあるです。
「ジュース取るね。」と蓋を開ける。
30秒後。
「お茶どこ?」と蓋を開ける。
さらに30秒後。
「氷が欲しい」と蓋を開ける。
そのたびに冷気は外へ逃げていきます。
家族キャンプでは特によくある光景です。

そこでおすすめなのが、飲み物用と食材用の2台体制。
飲み物用だけ頻繁に開けるようにすると、食材側の温度変化が大幅に減り食材の劣化や食中毒予防に直結します。

冷えない原因⑤ 直射日光が当たっている

夏の日差しは想像以上に強烈です。
黒いクーラーボックスなら、表面温度が50℃近くになることもあります。
これではクーラーボックス内の気温もじわりと上がり、氷も早く溶けがち。

クーラーボックスは、
・タープの下
・木陰
・車の影
など、必ず日陰へ置きましょう。
さらに地面からの照り返しもあるため、スタンドの上へ置くとより効果的です。

冷えない原因⑥ 氷の種類を間違えている

氷にも得意・不得意があります。
板氷
・長持ちする
・キャンプ向き

ロックアイス
・飲み物には便利
・溶けやすい

保冷剤
・繰り返し使える
・超低温タイプは非常に優秀
製品によって性能がまちまちなので、高性能タイプを選びましょう。

おすすめは、板氷+高性能保冷剤の組み合わせです。
保冷時間がぐっと伸びます。

冷えない原因⑦ 隙間が多すぎる

クーラーボックスの中がスカスカ。
実はこれも保冷力を落とします。
中の空気は開けるたびに入れ替わり、温度が上がります。
隙間があるなら、
・タオル
・新聞紙
・緩衝材
などで埋めるだけでも効果があります。

「空気を減らす。」
これも立派な保冷テクニックです。

冷えない原因⑧ クーラーボックスの容量が合っていない

大きければ良い。
そう思いがちですが、実は違います。
二人キャンプなのに70L。
逆に、四人なのに20L。
どちらも効率が悪くなります。

目安としては、7〜8割ほど埋まる容量が最も保冷効率が高いと言われています。

慣れたキャンパーがやっている保冷テクニック5選

最後に、キャンプ歴が長い人ほど実践しているテクニックをご紹介します。

① 前日にクーラーボックスを予冷する
② 飲み物はすべて冷やしてから入れる
③ 飲み物用と食材用を分ける
④ 開閉時間をできるだけ短くする
⑤ クーラーボックスは必ず日陰に置く

どれも特別な道具は必要ありません。
今日からすぐに実践できることばかりです。

まとめ

「クーラーボックスが冷えない。」
そう感じたら、まずは買い替えを考える前に使い方を見直してみてください。
保冷力は、クーラーボックスの価格だけでは決まりません。

今回ご紹介したポイントを振り返ると、
・クーラーボックスを予冷する
・飲み物や食材をしっかり冷やしてから入れる
・保冷剤は上に置く
・開け閉めを減らす
・日陰に置く
・板氷と高性能保冷剤を組み合わせる
・中の隙間を減らす
・容量に合ったサイズを選ぶ

これらを意識するだけで、保冷力は驚くほど変わります。

高級クーラーボックスを買う前に、ぜひ一度試してみてください。
きっと次のキャンプでは、最後の一本までキンキンに冷えた飲み物を楽しめるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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夏キャンプと聞くと、「青空!」「川遊び! ...
キャンプで一番大切な道具は何でしょうか。 ...
Grandpa

36年間キャンプに親しんできた管理人が、培ってきた経験やTipsを共有するためのブログです。

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