季節ごとの寝床の作り方

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キャンプで一番大切な道具は何でしょうか。
テント?
タープ?
焚き火台?
もちろんどれも大切です。
しかし私が本当に重要だと思うのは、「寝床」です。
なぜなら、どれだけ景色が良くても、どれだけ美味しい料理を食べても、夜ほとんど眠れなかったら翌日は地獄だからです。

私もキャンプを始めた頃は、「寝袋さえ良ければ何とかなるだろう」と思っていました。
しかし実際は違いました。
暑くて眠れない。
寒くて眠れない。
地面が硬くて眠れない。
翌朝には、「帰ったら家で寝たい」という状態になることもありました。

そんな失敗を繰り返して分かったことがあります。
それは、寝袋より先に寝床を考えるということです。

今回は、私が実践している季節ごとの寝床の作り方をご紹介します。

キャンプで眠れない本当の理由

①地面は想像以上に影響する
キャンプを始めた頃は気付きません。
しかしキャンプ経験を重ねるとキャンプは地面との戦いでもあることに気づきます。

例えば真夏。
昼間に太陽で熱せられた地面は夜になっても熱を持っています。
逆に冬は地面そのものが巨大な冷蔵庫になります。
さらに地面は平らではありません。
小石や地面に埋まって頭だけ出した岩。
テントを張る前に地面に落ちている石を取り除いても、微妙な凸凹が残っています。
これらはマットや寝袋を通して体に当たって具合が悪いものです。

つまり、寝床作りとは地面対策なのです。

②厚さ・寒さ・湿気・突起との戦い
キャンプの睡眠を邪魔する敵は四つあります。
・暑さ
・寒さ
・湿気
・突起
この四つです。
夏は暑さと湿気。
冬は寒さ。
春と秋は寒暖差。
季節によって敵が変わります。
また地面の凸凹は季節関係なく影響する。

だから寝床もそれらに備える必要があります。

③寝袋だけでは解決できない

冬になると高価な寝袋を買う人がいます。
もちろん良い寝袋は大切です。
しかし、地面から冷気が伝わっている状態では限界があります。
例えるなら、ダウンジャケットを着て冷たい床に寝るようなもの。
寝袋だけでは快適な睡眠は作れません。

寝床を作る3つの基本

どの季節にも共通する基本があります。
私はいつも次の3つを意識しています。

①地面からの影響を最小限にする
地面からの影響を遮断するためのGEARが“コット”。
地面から体を浮かせることで、
・熱
・冷気
・湿気
・凸凹
の影響を減らせます。
そして常に平らな面で寝ることを可能にします。

②断熱する
コットだけでは不十分。
特に寒い季節は断熱が必要になります。
そこで登場するのがマットです。
マットの本来の役割は、柔らかくすることではありません。
断熱することです。

③湿気を防ぐ
意外と見落とされるポイントです。
夏の朝、テントの中がジメジメしていた経験はありませんか?
湿気は快眠の大敵です。
コットを使うことで空気の流れができ、湿気対策にもなります。

コットとマットの役割を理解する

①コットはベッド
コットはベッドです。
役割は、地面から離れること。
つまり、
・暑さを軽減する
・湿気を減らす
・地面の凸凹や小石の刺激を無くす
という効果があります。

特に夏は地面との間に空間を作れるので非常に強力です。

②マットの役割
一方でマットは断熱とクッションです。
・地面や空気からの熱の移動を防ぐ
・程よい弾力で肩、腰への負担を減らす
特に断熱性は春・秋・冬になるほど重要になります。

③理想は両方使う
初心者の頃は、
「コット派」
「マット派」
という話になりがちです。
しかし慣れたキャンパーを見ると、大抵両方使っています。
なぜなら役割が違うからです。

コットは地面から離れる
マットは断熱し身体への負担を減らす
つまり、敵同士ではなく相棒なのです。
そして私はある時気付きました。
「どっちを選ぶか」ではなく、「どう組み合わせるか」が快眠への近道なのだと。

春キャンプの寝床

春は気持ちの良い季節です。
昼間は暖かく花も咲いている。
虫もまだ少ない。
キャンプにはなかなか良い季節です。
しかし寝床作りという観点では意外と油断できません。

・昼は暖かいが朝は冷える
春キャンプ初心者あるある。
昼間は20℃。
Tシャツで快適。
そして夜。
「なんか寒いな・・・」
さらに朝方。
「寒っ!!」です。
昼間の陽気に騙されると、朝方に後悔します。

・コット+薄手マットがおすすめ
春はまだ地面の冷気が残っています。
そこでおすすめなのが、コット+薄手マット。
コットで地面から離れ、マットで冷気を遮断します。
快適性と荷物のバランスが非常に良い組み合わせです。
もちろん気温状況によっては厚手のマットを使用しましょう。

夏キャンプの寝床

夏キャンプの敵は虫と暑さ。
そしてその暑さは夜になっても襲ってきます。

・夏の暑さを軽視しない
キャンプ初心者が犯す間違いが「夜は涼しいんじゃね?」と思うこと。
しかしそれはキャンプ場によって大きく違ってきます。
大抵のキャンプ場は夜でも蒸し暑い。
それもかなり暑いです。
場合によってはテントの中がサウナになります。
ロウリュだけ無いサウナです。

・コットが活躍する季節
そんな夏に活躍するのがコット。
コットの下には空気が流れます。
つまり、天然の換気システムです。
寝返りを打った時に、背中の下を風が抜ける瞬間があります。
あの瞬間はちょっと幸せ…。

・地面の熱を避ける
昼間に熱せられた地面は夜になっても熱を持っています。
マットだと、じんわり熱を感じ、さらに保温効果で温かさが持続する…。
しかしコットなら地面との距離ができるので熱が伝わることがない。
コットの威力は真夏になるほど実感できます。

・背中の蒸れを防ぐ
人は寝ている間にも汗をかきます。
夏は特にそう。
マットの上で寝ていると、背中だけホットサンド状態になることがあります。
しかしコットなら空気が流れるため蒸れにくい。
夏キャンプで快適に眠りたいならコット(マットなし)に限ります。

・私が真夏にこそコットを使う理由
理由は簡単です。
涼しいから。
・・・本当にそれだけです。
高尚な理由はありません。
快適だから使っています。

秋キャンプの寝床

私は秋キャンプが一番好きです。
焚き火が楽しい。
空気が気持ち良い。
虫も少ない。
食べ物も美味しい。
最高です。
ただし寝床作りだけは少し注意が必要です。

・昼と夜の寒暖差が大きい
秋は昼間が快適です。
そのため油断します。
そして夜になると、急に本気を出してきます。
秋はそういう季節です。

・コット+中厚マットが快適
この時期になると薄手マットでは少し心許なくなります。
おすすめは、コット+中厚マット
快適性と断熱性のバランスが良くなります。

・油断すると朝が寒い
秋キャンプで一番多い失敗。
それは、「寝る時は快適だった」です。
問題は朝。
午前4時頃から急に寒くなることがあります。
私は何度も寝袋の中で丸くなりました。
その姿はキャンパーというより冬眠中の動物です。

冬キャンプの寝床

冬キャンプも楽しい。
でも容赦がありません。
自然は優しくありません。
むしろ、「準備不足の者は眠らせない」という強い意志を感じます。

・コットだけは危険
冬キャンプでやってはいけないこと。
それはコットだけで寝ることです。
下から冷気が襲ってきます。
しかも一晩中です。
寝返りを打つたびに、「冷たっ!」となります。

・冷えるのは地面ではなく空気
意外かもしれませんが、冬の敵は地面だけではありません。
コット下の空気です。
空気が体温を奪い続けます。
だから冬は断熱が重要になります。

・コット+厚手マットが最強
私が冬に選ぶのはこれです。
コット+厚手マット。
さらに必要なら銀マットも追加。
快適性が一気に上がります。
冬キャンプでよく眠れると、翌朝のコーヒーが3割増しで美味しく感じます。
たぶん気のせいではありません。

・冬キャンプで失敗した話
昔、まだキャンプギアを軽く考えていた頃。
冬の河原で銀マット+厚手の寝袋という装備で寝たことがあります。
まあ銀マットだけで済まそうとしたことが冬を舐めているんですが、案の定寒さで朝まで何度も目が覚めました。
そして学びました。
冬キャンプで「大丈夫だろう」は危険な言葉です。
準備しすぎくらいがちょうど良い。
これが私の結論です。

快眠のために私が重視していること

ここからは少し個人的な話です。
キャンプ歴が長くなるにつれて、
重視するポイントが変わってきました。

1 枕は妥協しない

昔はタオルを丸めていました。
今でも仕方なくやるときがあります。
でも当然寝苦しく朝は首が痛くなっています。
家で枕を使っている人が、キャンプだけ枕なしで快適に眠れることはほとんどありません。
最近は良いキャンプ用枕も増えていますが、私は家から使い慣れた枕を持参します。
それほど枕の影響は大きいのです。

2 寝袋よりマットを重視する
これは意外に思う人もいるかもしれません。
しかし私は、高級寝袋より良いマットを優先します。
なぜなら、地面からの影響を減らした方が体感差が大きいからです。
極端な話、高級寝袋でも地面がゴツゴツなら快眠は難しい。
でも寝床が快適だと睡眠の質は大きく変わります。

3 寝る前の換気
夏キャンプで特に重要です。
テントの中に熱気が残っていると寝苦しくなります。
寝る直前まで換気するだけでかなり違います。
人間もテントも熱がこもると機嫌が悪くなります。

4 地面選びも寝床作り
設営前にサイトを見ていると、どうしても景色の良い場所に目が行きます。
もちろん景色は大事です。
しかし、テント最後が傾いていると寝ているときに低い方へずり落ちてしまいます。
大げさではありません。
本当に移動してしまいます。
私は以前ファミリーキャンプで傾斜のために家族全員テントの片方に寄ってしまっていて、窮屈で寝苦しかったことがあります。
寝床作りは設営前から始まっているのです。

まとめ

キャンプで快適に眠れるかどうかは、寝袋だけでは決まりません。
本当に大切なのは、季節に合わせて寝床を作ることです。

私はキャンプを始めた頃、「寝るだけだから何でもいい」と思っていました。
しかし今は違います。
むしろ寝床こそ最重要装備だと思っています。
なぜなら、よく眠れた朝のコーヒーは最高だからです。

逆に寝苦しかった日の朝は、どんな絶景を見ても、「家のベッドが恋しい」となります。
せっかく自然の中で過ごすのですから、ぜひ季節に合った寝床を作って快適なキャンプを楽しんでください。
そしてもし迷ったら覚えておいてください。
コットとマットはライバルではありません。
最高の相棒です。
それからもう一言。
「枕は使い慣れたものを家から持参したほうが良いよ!」

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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36年間キャンプに親しんできた管理人が、培ってきた経験やTipsを共有するためのブログです。

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