九州ツアーレポート最終回。
海の旅です。
Table of Contents
フェリーターミナル

東京九州フェリーのターミナルは新門司港フェリーエリアの一番奥にポツンと建っていました。

時刻は15時前後。
乗船開始は23時30分なので、自分の車を含めてまだ3台しか停まっていません。
ただ、先に並んでいた2台も知らないうちにいなくなっていました…。
本当にここに停めていて良いのか?と、少々不安がよぎります。

ターミナルの中には今回乗船するフェリーの模型がありました。
この会社では2隻のフェリーを横須賀発、新門司発と同時に運航しているそう。
ということはおそらく途中ですれ違うことになります。



積み込まれるトレーラーが数多く並んでいます。

ただ時間が過ぎるのを待つという状況では、時間は遅々として進まないもの。
それでもようやく夕暮れ時となり、辺りはオレンジ色に染まり始めました。
しかしここからまだ6時間以上先です(汗)。

お腹が空いたので、ターミナル2階の売店で天ぷらそばとお稲荷をいただきました。
申し訳け程度の量の天ぷら。
これで堂々と「天ぷらそば」と謳っているのはいかがなものか…。
それにそばつゆの色が薄い!
関東で真っ黒なそばつゆに慣れているので驚きです。
しかし“だし”が効いていて、お味はなかなかのもの。
フェリー到着

横須賀からのフェリーが着くのは21時ころ。
接岸する様子を見たいと思っていましたが…。

接岸時にはエンジン音や周りが慌ただしくなるのですぐに分かるだろうとぼんやり携帯をいじっていて、ふと外を見るとなんと既に到着済み!
おいおい、何でこんなに静かなの?
フェリー「はまゆう」


東京九州フェリーで使用している船は、横須賀市の花から名付けられた『はまゆう』と、北九州市の花であるひまわりから名付けられた『それいゆ』の2隻。
横須賀〜新門司間を約21時間で繋ぐ高速船です。
【はまゆう/ソレイユ 諸元】
旅客定員 268名
全長 222.5m
総トン数 15,515トン
航海速力 28.3ノット
積載台数 トラック約154台/乗用車約30台

空のトラックが忙しく船内に入っていきます。
積まれたトレーラーを接続して引き出し、外のトレーラー置き場に並べて切り離したら直ぐに船内に取って返すというピストン輸送です。
MY ROOM

私の部屋は4Fの「Sツーリスト」というクラスの個室。
テーブルとベッド、テレビというシンプルな部屋です。
お一人様なのでコレで十分。

ベッド横にはハンドルが設置されています。
時化状態のときに必要だからなのでしょうが、これが必要になる状況で船旅はしたくないなぁ。
部屋の中は長く居ると寒くなりそうなほど冷房が効いています。

椅子もしっかり床に繋がれているんですね。


テレビはヘッドホンを使用する仕様。
ヘッドホン(イヤホン?)は案内書で無料で貸してくれます。
WiFiは別契約が必要。
24時間1,500円。
もちろん契約しました。

ドアはオートロックで、入るときにはORコードをかざす必要があります。
ORコードが読み込まれると青いLEDが光り、解錠されます。
ドアは内開き。
これは通路が狭く、不用意に開くと外にいる人にぶつかる恐れがあるからですが、もう一つ、万が一浸水した場合、外開きだと水圧でドアが開かなくなるからなんでしょうね。

船内

浴室は6Fにありました。
女性用はこの写真の右側。
大海原を望める露天風呂や、サウナも設置されていますが水風呂はなし。
水風呂がないのは致命的だと思うのは私だけ?

ロビーと螺旋階段。
もちろんエレベーターも設置されています。

レストラン。
営業は1日に3回。
朝食、昼食、ディナーの時間帯に1時間だけ営業します。






出航したのは午前零時すぎ。
ここで若者が酒盛りをしていました。
船内が静まり返っているので、ひそひそ話で盛り上がっている模様。
さすが空気を読むのに長けている日本人。
おみゃー達はえらい!

モニターには船の航路と現在位置が表示されます。
この時点では関門海峡を抜けた辺りです。


スモーキングルーム。
私には必須。

ショップです。
アイスクリームやお菓子、土産物が並んでいました。


船のサイドデッキは立入禁止。
何故かというと手摺の向こうは海。
海が荒れていると人が落ちること間違いなし。

甲板デッキ


6階のフロアから甲板デッキに出ることが出来ます。
船の速度が早いので、常に進行方向からの強めの風が心地よい。
ただデッキにはベンチ的なものが無く、ここでは立ちっぱなしを強いられます。

デッキにベンチがない理由
1 時速50km超による「立っていられないほどの爆風」
東京九州フェリーは、大型フェリーとしては異例の28.3ノット(時速約52.4km)という猛スピードで走ります。
受ける風の強さ:
船が時速52kmで走っているということは、無風の日であっても、デッキに出ると「常に風速15メートル(自動車の窓から顔を出したときのような強風)」の爆風が吹き荒れることになります。
危険性:
もし追い風でない限り、デッキでベンチに座ってのんびりお茶を飲んだり本を読んだりすることは不可能です。帽子や荷物は一瞬で飛ばされ、立ち上がろうとした瞬間に突風で転倒する危険があるため、安全のために座らせる設備(ベンチ)を置いていません。
2 「台風の通り道」である荒い太平洋
「台風の通り道」である荒い太平洋を直進するこのフェリーは、瀬戸内海のような波が穏やかな内海ではなく、遮るものが何もない太平洋(外洋)をノンストップで航行します。
船体の揺れ:
太平洋は黒潮が流れ、台風の通り道でもあるため、1年を通じて波が荒く、船体が大きく上下左右に揺れる(ピッチング・ローリング)ことが日常茶飯事です。
今回のような凪状態はめずらしい。
安全性:
激しい揺れの中でベンチに座っていると、体ごと椅子から投げ出されて頭を打ったり、最悪の場合は手すりを越えて海へ転落したりするリスクがあります。
そのため、屋外デッキは「座る場所」ではなく「手すりをしっかり掴んで歩く場所」として設計されています。
3 デッキが「6階(ビルの約5〜6階分)」の高さにある
東京九州フェリーの乗客が出られるオープンデッキは、船の最上階に近い6階デッキです。
風と恐怖感:
海面からの高さがビルの5階から6階に相当する非常に高い場所にあるため、下を覗くだけでもかなりの高さがあります。
突風のリスク:
高い場所ほど海上の風はさらに強くなります。ベンチを設置してリラックスさせてしまうと、乗客の警戒心が薄れ、突風が吹いたときの対応が遅れてしまうため、あえて椅子を置かない構造にしています。
ソレイユとの出会い


姉妹艦がすれ違うときにはお互い交互に汽笛を鳴らして挨拶します。
ただそれだけなのになんだか感動的。
ランチ

ランチはカレー。
以前東京から釧路までフェリーを利用したときには船が結構揺れたので、食事するかどうかをずいぶん迷いました。
結果的には食事したのですが、そのときに目の前の席に座っている女性がテーブルに置かれたカレーライスをじーっと見つめていたのを思い出します。

〈彼女の心の中〉
①「お腹が空いているから食べたい」
②「気持ち悪くなったらどうしよう…」
③「吐いたらもったいないし…でも…」
①へ戻る
が、今回海はベタ凪♪。
船はほとんど揺れないので、食事も美味しくいただけました。



海が輝いていて綺麗。
心が洗われるというのはこういうのを言うんでしょうかね?
ずっと見ていたいんですが、日陰が少なく陽を浴びているとやはり暑いんです…。

ランチ後のデザート。
コレ以外にハーゲンダッツがあり、ずいぶん迷ったんですが「横浜馬車道あいす」という名前に惹かれてコレにしました。
たしかに美味しかったのですが、やはりハーゲンダッツのバニラにすればよかったとすぐに後悔。
船旅の醍醐味




夕暮れになり気温が下がってくると、甲板デッキには多くの人が出てきました。

本当は水平線に沈む夕日が見たかったのですが、生憎この方向の先には静岡県。

自撮り

ディナー

到着が21時前なので、ディナーは船内レストランで。
馬肉メンチカツ定食。
お味はまあまあでした。
このようなレストランでありがちな「やたら値段が高い設定」ではなく、ランチメニューもディナーメニューも少し高めですが引く程ではありません。
レストランはほぼ満席で順番待ちの列ができていました。
神奈川の灯り

ようやく神奈川県の街明かりが見えてきました。
もうすぐ到着です。

まとめ
やっと九州ツアーレポートが終わりました。
いつものことながら、写真が多すぎて加工するのに時間がかかる…
さて、今回のツアーではっきり分かったのは、もう1,300キロを短期間で走るには身体が持たないということと、船旅はサイコー(但し凪いだときに限る)という点です。
今回太平洋はベタ凪だったので、快適な時間を過ごすことが出来ました。
車を積むと費用的には5万近くになりますが、高速利用でも高速代・ガソリン代で3万ほどになります。
2万の差で身体が楽、景色がいい、快適(但し凪時に限る)の三拍子が手に入るんですから安いものです。
皆さんにもオススメします!(但し凪時に限る)。

因みに今回のツアーの総走行距離です。
よく頑張った!我が愛車よ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。









