「ペグダウンは斜め45度&8割で」という言葉には、
・テントが飛ばされにくくなる
・ペグが抜けにくい
・後片付けはしやすい”という合理的な理由が詰まっています。
今回はこれについて書いてみます。
ペグダウンの掟
ペグは斜め45度・8割・向きはロープの逆方向に。

①【なぜ斜め45度?】
ペグを地面に対して斜めに刺す=引っ張られたときに抜けにくい!
これは“ロープから引っ張られたときペグの下部が反対方向にめり込む形になり大きな抵抗を受ける”ことが理由です。
この角度はロープが引っ張る方向と逆向きに45度がベスト!
②“8割”って何?
(打ち込む力が8割)
全力で打つと、ペグの進路にある石等の障害物がわかりにくくなり、そのまま打ち続けるとペグが地中で変形し抜けにくくなることもしばしば。
そのため一気に打ち込もうとするのはやめましょう。
8割の力で打つことで障害物を感知しやすく、すぐに打ち直すことも出来ますし、ペグを適度な深さで止める事が可能となります。
(打ち込む深さが8割)
ペグはその全体が見えなくなるほど打ち込んでしまうと撤収時に抜けずに苦労することがあります。
そのため打ち込みはペグの2割が見えるくらいでやめておきましょう。
ただし、風が強くテントをしっかり固定する必要がある場合は別です。

③ペグの向きと角度:
正しい例

これがペグの正しい打ち込み方です。
ガイロープとの角度が90°。
地面との角度が45°。
悪い例

ペグが地面とほぼ直角で浅く刺さっているので、ロープにテンションが掛かるとすぐに抜けてしまいます。
④強風時はどうする?
・長いペグ(30cm以上)を使う
・硬い地面なら打ち込みすぎず、浅くしっかり食わせる
・45度が入らない場合は“2段ペグ(V字ダブル)”にして補強!

Tips
・ハンマーはゴムより金属製の方が打ちやすい&力を伝えやすい。
・地面が柔らかいときはペグを“寝かせ気味”に打つと安定する。
・打つ前にペグの先端を軽く濡らす or 叩いて尖らせると刺さりやすい!
まとめ
ペグの正しい打ち方を知らない人が意外と多いことに驚きます。
ペグダウンは風の強い日にテントやタープをしっかり固定するために必須。
正しいペグの打ち方を再度確認し、風に強い設営を心がけましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。