それまで使用していたトヨトミのレインボーランタンストーブですが、気温が氷点下近くなる環境では私のシェルターを暖めるには力不足であることが判明。
キャンプのベストシーズンである冬なのに寒い思いをするのは楽しさが半減するということで、思い切ってストーブを買い替えました。
キャンプ道具や装備を実際に見て、触って、そして使ってみた感想を紹介する「Camp Gear Impressions」
今回はトヨトミの対流式石油ストーブ『KS-67H』をレポートします。
Table of Contents
レインボーランタンストーブのスペック

暖房出力 :2.50kW~1.25kW
高さ×幅×奥行き(mm):485.7X388X388
質量(Kg) :約6.2
燃焼継続時間 :(最大燃焼~最小燃焼)20.2h~40.2h
最大燃焼時の火力が2.5kWなので小さなテントを暖めるには十分ですが、内部容量がその5倍程あるシェルターでは十分に暖められません。
KS-67Hのスペック

暖房出力 :6.66kW
高さ×幅×奥行き(mm):583X482X482
質量(Kg) :約11
燃焼継続時間 :(最大燃焼~最小燃焼)9.7h
注目すべきは出力です。
6.66kWあり、レインボーランタンストーブの約2.5倍。
これだけの出力があれば大きいシェルターでも暖かくなりそう。
ただしその分燃費が悪い…
レインボーランタンストーブの約半分の9.7hです。
夕方から朝の9時ころまで17時間燃焼させる場合は午前0時頃に給油する必要があります。
その時刻はたいてい酔っ払って寝ているので、朝目が覚めると消えていることになり…
なので給油ルーチンをよく考える必要ありですね。
KS-67Hの特徴
①でるでる芯
石油ストーブの芯は長期間使用しているうちにカーボン付着等で劣化し火力が弱くなります。
そのため通常は芯を交換しなければなりません。
それに対しこの「でるでる芯」機能は火力調整ノブを外してピンを差し替えることで芯を2ミリ上昇させることができます。
ピンの差し替えは2段階可能でありこれだけで長期間の連続使用が可能になっています。
②電子点火
従来の石油ストーブはニクロム線の点火ヒーターを採用していましたが、このヒーターは断線という問題を抱えていました。
KS-67Hは放電により点火する電子点火方式を採用しています。
実際に点火すると「キューッ」という音がして火がつきました。
③二重燃料タンク
燃料タンクが二重構造になっており、万が一ストーブが倒れても灯油がこぼれにくくなっています。
細部観察

火力調整つまみを右に一杯回すことで芯が上がりきり同時に自動点火。
着火を確認したあと手を離すとつまみが自動的に最大燃焼位置に戻ります。


点火用電池ケース。


単2電池4個使い。
使用後は外しておかないと液漏れで故障の原因になります。

天板を外してみると芯の大きさがわかります。
使ってみた

ストーブ本体はレインボーランタンストーブに比べると一回り大きい感じです。
その分重量も倍ほど重くなっています。
なので給油は設置してから行うのが吉。



暖房性能
〈点火前〉

〈点火後〉

気温は6°。
点火して約30分後にはシェルター内の温度が14°になりました。
この気温であれば快適に過ごすことができます。
そのまま最大火力で点けていればもっと気温が上がりそうです。
しかーし、このまま最大火力で点けていると灯油があっという間に減ってしまうので火力を弱めました。
それでも午前2時ころには燃料タンクのゲージはEの手前。
このままでは夜明け前に火が消えてしまうので給油しました。
とはいえ火力を絞っていてもシェルター内は寒さを感じません。
まとめ
トヨトミ「KS-67H」は買って正解のストーブでした。
燃費は悪く重いけど冬キャンプでは手放せなくなりそうです。
また家用の暖房機としても十分使用できます。
12畳以上のリビングであってもしっかり暖めてくれそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます