以前シェルター泊について書きましたが、先日読み返して激しく不十分だと感じました。
なので再度シェルター泊を取り上げてみたいと思います。
え?しつこい??
いや、それだけシェルター泊は快適なのですよ。
Table of Contents
シェルター泊とは
シェルター泊はその名のまんま「キャンプでテントではなくシェルターに泊まること」です。
テントがシェルターになっただけでそんなに変わらないんじゃないか?とお思いのアナタ。
それが全く違うんですよ〜。
シェルターって何?
シェルターとは一言でいうと「フロアがないテント」。
スクリーンタープと呼ばれることもあります。
通常タープは一枚の布で構成されていますが、スクリーンタープ(シェルター)は立体構成となっており四方のウォールを閉じることでプライバシーが担保され、風や雨の吹込みを防ぐことができます。
さらにタープであることで背が高いものがほとんど。
形作られる空間は広く、その中で立って作業することが可能になっています。
つまりフロアのない大きなテントだとも言えます。
ただ最近はいろいろな種類の小型のフロアレステントが販売されています。
しかしこれはあくまでも「フロアレステント」であり、シェルターではありません。
シェルターはタープの進化系であり、フロアレステントはあくまでもテントの亜流です。
シェルター泊のメリット
①出入りが楽
シェルターは背が高いので出入りの際に体を屈める必要がありません。
(もちろんファスナーを開ける時は屈めなければいけませんが…)
またウォールをポールで張り出している場合はそのまま歩いて出入りできます。
フロアレスなので靴を脱ぐ必要も無し。
ホテルのシングルルームのような感じで使うことができます。
②地面の状態に左右されない
シェルターはフロアレスであり、コットを使用するので地面が多少凸凹していても大きめの石が転がっていても気にする必要がありません。
極端な話地面が濡れていても平気です。
③着替えや作業が楽
中で立つことができるので着替えが楽です。
またその他いろいろな作業も立ってやることができます。
狭い空間で窮屈な思いをせずに済むのはキャンプがかなり楽になります。
④服などをハンガーで吊るすことができる
大抵のシェルターには内部にハンガーやカラビナ等を引っ掛けることができるフックが多く付いています。
それにハンガーやその他の道具を吊り下げることができます。
雨に濡れたタオルやポンチョなどをハンガーにかけておくと乾きも早くなりますし、暑くて脱いだアウターも吊るすことができます。
⑤靴を脱ぐのは寝るときだけ
フロアレスなので靴を脱ぐ必要がありません。
靴を脱ぐのはシュラフに潜り込むときだけです。
⑥テーブルと椅子を置くことができる
中の空間が広いのでテーブルや椅子を置くことができます。
荒天のときなどはシェルターの中で調理や歓談をすることができます。
テーブルがあるので調理も楽。
ただし焚き火はやめておきましょう。
⑦タープ不要
シェルターのウォールをポールを使って張り出せば大きな面積をカバーしてくれるのでタープが不要です。
荷物が一つ減りますね。
シェルター泊のデメリット
①収納時にかさばる
サイズが大きいということは収納時のサイズも大きくなります。
また大きくなるということは必然的に重くなるということ。
車を使わないと厳しいです。
②獣や虫の侵入の可能性がある
シェルターはフロアがないので閉めきっても地面とスカートの部分に隙間ができます。
その隙間から獣や虫が入ってくる可能性は否定できません。
ただ私の経験上侵入されたことはありませんでしたよ。
あくまでも「可能性」の話です。
③高出力の暖房機器が必要
冬キャンプで暖房器具を使う場合、内部の空間が大きいので出力が小さい暖房器具では十分に暖めることができない場合があります。
私の場合出力が2.5Kwのトヨトミのレインボーストーブを使用していましたが、なかなか暖かくならず結構寒い思いをしました。
そのため同じトヨトミの出力6.6Kwの強力なストーブを導入しました。
④風の影響を受けやすい
シェルターは大きく背が高いので風の影響を受けやすくなります。
そのため、風邪が強い場合はガイロープをしっかり張る必要があります。
シェルターの選び方
シェルター泊で使用するシェルターを選ぶ際のポイントは以下の3つ。
・中で立つことができるもの
・メッシュウォールが複数面に付いているもの
・設営が簡単なもの
今回のテーマの「シェルター泊」で使用するものは中で立つことができる高さが必要。
その高さがあれば必然的に幅や奥行きも大きくなるので、コットや他色々なものをおくスペースも確保されます。
さらにメッシュウォールが複数の面に付いていることも同様に重要です。
メッシュウォールにより風通しが良くなるし虫の侵入も防いでくれます。
暑い季節のキャンプでは快適さに格段の差がつきます。
市販されているものでこの条件に当てはまるものは多くありますが、
・リビングジェル(スノーピーク)
・アストロドーム(モンベル)
・ヨンヨンベース(DOD)
・アポロン(OGAWA)
などが代表的なものです。
さらに設営が簡単であることも重要なポイント。
本体が大きいのでできるだけシンプルな構造で設営が楽なものを選びましょう。
上の例の中ではDODのヨンヨンベースがこれに相当します。
とにかく設営が簡単なのでオススメです!
シェルター泊のためのTips
①コットは必須
シェルター泊ではコットは必需品です。
コットがあれば地面の状態を気にすることなくセットできます。
またコットは椅子代わりにもなるしこの上でシュラフを畳んだり荷物を置いたりできるので大変便利です。
②ハンガーを有効活用
ハンガーは複数吊っておきましょう。
服をかけたりタオルを乾かしたりすることができます。
③フィールドラックが便利
フィールドラックを複数並べると、トランクボックスやクーラーボックスの台になります。
またフィールドラックは突然の大雨で水がシェルター内に侵入した場合に荷物が濡れることを防いでくれます。
④アウトドアワゴンで荷物整理
車から荷物を運ぶアウトドアワゴンをシェルターの隅に置いていろいろなギアの収納バッグ等を入れておくと撤収のときにそれらを探さなくても良くなります。
また食材等もワゴンの中に入れておくと良いですよ。
まとめ
うーん、シェルター泊の良さが伝わったかなぁ…
まあ使うシェルターは大きいので小さめのテントでソロキャンプをやってきた人には抵抗があるかもしれませんが、一度この快適さに触れてしまうと後戻りできなくなること請け合います。
巷でもシェルター泊がじわじわと広がっているようなので、このまま一つのムーブメントになってくれれば嬉しい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。