テントを使わずシェルターに寝泊まりするキャンプ。
これが現在のMY BOOMです。
テントは最近ほとんど使っていません。
それほどシェルター泊は快適なのです。
今回はその理由について書いてみたいと思います。
Table of Contents
シェルターとは
シェルターとはテントと同じ様に屋根と壁がありながら床がないテントのことです。
スクリーンタープとも呼ばれます。
通常はタープの代わりにテントのそば、もしくはテントと接続して使用されます。
タープの代わりなので基本的にはサイズが広く、天井が高い構造でその中で立って作業ができます。
写真はモンベルのスクリーンタープ「アストロドーム」です。
6角形で高さが2mほどあります。
このシェルターはモンベルのムーンライトテントと結合することができます。
もちろんシェルターは色々なメーカーが製品化しており、アストロドームでなければならない訳ではありません。
必要なのは広さと高さ。
それにシェルターのサイドがサイドパネルで囲まれていることです。
言うなれば床の無いテントですね。
シェルターの種類
シェルターの構造には大きくまとめて3種類あります。
1 ドーム型
3本以上のポールを使ったドーム状のシェルターです。
中に邪魔になる柱がないので空間が広く使えます。
またポールをロープで固定しなくても自立するので設置後ポールを持って場所の移動もできます。
力学的に安定するのでロープでしっかり固定すると多少風雨が強くても安心できます。
モンベルのアストロドームやその他のメーカーからも色々な種類のドームシェルターが製品化されています。
ただし、シェルターが大きい場合それを支えるポールも長くなるので、慣れるまでは設置に手間取ることがあります。
2 1ポール型
ティピーテントを大きくしたタイプのシェルターです。
このタイプのシェルターは中心にポールがあるため空間を自由に使うことはできませんが、設置は楽です。
高さがあり中で立って作業もできますが、基本的に多角錐なのでドーム型に比べると空間は狭くなります。
写真のDOD レンコンテントは中で焚き火ができるよう煙を逃す窓が多く開いており、また生地の素材もポリコットンを使用しているので火の粉に強くなっています。
3 2ポール型
パップテントの様な2本のポールでタープを支える構造のシェルターです。
このタイプも構造がシンプルで設置も簡単にできます。
ただしテント内部の空間にポールが2本あるため、そのぶんデッドスペースもできてしまいます。
また多角錐なので高さはありますがドーム型に比べるとスペースが狭くなってしまいます。
それぞれのタイプのシェルターにも一長一短がありますし、使う人の好みもありますので背が高くて広いシェルターであれば基本的にはどれでも問題ありません。
シェルター泊のやり方
テントとシェルターの一番の違いは床のあるなしです。
床のあるテントはその中に直接マットを敷いてシュラフを広げます。
しかしフロアレスのシェルターではコットを使用します。
あとは使う人の自由です。
例えると「バス、キッチンが付いていない狭いワンルームマンション」でしょうか。
コットはベッドですね。
テーブルや椅子、棚等を置いてお気に入りの部屋にしてしまいましょう。
シェルター泊のメリット
①天井が高いので中で立って作業することができる
天井が高いので中で身を屈めることなく、立って自由に動くことができます。
出入りも身を屈める必要がなく楽ですね。
実はこの部分がシェルター泊の最大のメリットだと言えます。
通常のテントだと出入りは這って行います。
靴を履くのも非常に苦しい体勢を強いられ、過去に足がつってしまったこともあります(汗)
この苦労が全くありません。
②コットを使用するので寝心地がいい
コットを使用するので地面の状態を気にする必要がなく、どんな状態の場所でも快適に寝ることが可能です。
またコットはベンチ代わりにもなります。
シュラフから出るとき、コットの上で体を90度回転させベンチに座った様な形で靴を履き、そのまま立ち上がり次の動きへ移行できます。
これはなんでもない様に思えますが結構体への負担が軽くなります。
③ストーブやファニチャーをおくことができる
シェルターは広いのでコットを置いて空いた場所にストーブや荷物、棚等を置くことができます。
また背が高いので中にロープを渡してアウターなどの服をハンガーに掛けることもできます。
④暖房器具を使用することができる。
薪ストーブや石油ストーブを中で使用することができるので冬キャンプに最適です。
またテントと違って締め切っても地面との隙間から風が吹き込みます。
つまり気密性がそれほど高く無いので一酸化炭素中毒の危険性も随分下がります。
(もちろんストーブ等を使用するときはファスナーを一部を少し開けておくことは必須です)
⑤シェルターがタープを兼ねるので荷物が減る
シェルターは大きな空間があるのでタープが不要ですし、風下のサイドパネルを横に張り出してポールで固定することで広いひさしにすることができます。
そのためにシェルター以外にタープを用意する必要がなく、もちろんテントも不要なので荷物が減ります。
デメリット
①テントよりも重く嵩張る
シェルターは大きいので必然的にテントよりも収納時に重く嵩張ります。
そのため車使用が必須となります。
②大きくなるため風の影響を受けやすい
テントよりも大きくなるため風の影響を受けやすくなるので、しっかりとペグで固定する必要があります。
③コットの置き方に工夫が必要
コットをを使用すると同じ広さにシュラフを置く場合よりもスペースをとってしまいます。
したがって寝るときはコットの配置を工夫する必要があります。
④キャンプサイト選びを間違えると雨の日に地面がぬかるみになる
フロアレスのシェルターの場合足元は剥き出しの地面です。
そのため、テントサイトをキャンプ場の低い場所にした場合、雨が降ると水が低い部分に集まりぬかるみになってしまいます。
床がぬかるみって非常に不快ですよね。
そのため雨の可能性があるときはキャンプ場の地形をよく観察し、できるだけ高い場所に陣取ることが大切です。
もっとも、これはテント泊の場合でも同じですが。
まとめ
これまでシェルター泊について書いてきましたが、その良さを一言でいうと“疲れにくいキャンプスタイル”ということになります。
またストーブなどの暖房器具を置くことができるので冬キャンプに最適なスタイルです。
ただコットを用意しなくてはいけないのでコスト的には増えますが、その分快適性が格段に上がるのでより楽なキャンプをお考えの方には是非一度チャレンジしていただきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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