冬キャンプでの防寒器具といえば薪ストーブや石油ストーブを想像しがちですが、伝統的な“暖を取る器具”が日本にはあります。
簡単で温かいこれらの器具をキャンプで使わない手はありませんので改めて紹介します。
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日本の伝統的な暖房器具
日本の伝統的な暖房器具といえば以下の二つです。
・湯たんぽ
・豆炭アンカ
湯たんぽ
湯たんぽは「湯湯婆」と表記し、室町時代中期に中国から伝わったとされています。
中国では「湯婆」と表記され、「婆」とは「妻」のことであり、妻の代わりに抱いて暖を取る器具という意味のようです。
当時の湯たんぽは陶器製であり、それがずいぶん長く使われたようです。
最近はプラスティックやポリ塩化ビニルのものが多く出回っています。
湯たんぽは熱いお湯を入れるだけというたいへんシンプルな暖房器具です。
湯を入れて蓋をしっかり閉め、それをタオル等で包むだけでOK。
焚き火を囲んでいるときに懐に入れておいてもよし、シュラフの足元に入れておくだけでもよし。
シュラフに入れておくと朝まで暖かさが残ります。
これを使わない手はないでしょう。
ただし、薄い布で包んだ場合は低温火傷に注意する必要があるので、タオルで包むことをオススメします。
豆炭アンカ
豆炭アンカって最近の若い人にはあまり知られていないのではないでしょうか。
昭和期には広く使われていました。
豆炭とは石炭やコークスを粉状にして練り、豆状に成形したものです。
豆炭アンカは大きい厚手の弁当箱のような形をしており、その中には石綿が詰まっています。
これに焼いた豆炭をいれて閉じることにより、豆炭が長時間燃え続けます。
その熱で暖を取る器具が豆炭アンカです。
豆炭に火をつけるには一番簡単なのは焚き火の中に放り込むことです。
豆炭に火がつき全体が赤くなったらそれをアンカにいれるだけ。
非常に簡単ですね。
この豆炭アンカは中で豆炭が燃えているだけあってかなり熱くなります。
火を使う暖房器具だけに使用には注意が必要です。
メーカーのサイトに注意事項が書いてありますので、リンクを貼っておきます。
またタオル等で包むと熱がこもってさらに熱くなります。
包む時は薄手の布製の袋に入れるようにすることをオススメします。
豆炭アンカの効果は15時間ほど続き、湯たんぽよりも長続きします。
これをシュラフの中に入れておくと寒い夜もずいぶん寝やすくなります。
豆炭の価格も1個50円くらいなので、非常に経済的ですね。
まとめ
日本には昔から使われているコストが安く非常に優れた暖房器具があります。
電気を使えないキャンプではこれらの暖房器具がとても役に立ちます。
冬キャンプにチャレンジするときには携帯することをオススメします。
ただし、低温火傷に注意してくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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