冬用テントを考える(2)

キャンプあれこれ

「冬ようテントを考える(1)ではテントの構造について考えてきました。
ここでは生地の素材について考えていきます。

冬キャンプに向くテントの生地の素材

テントの生地の素材には大きく分けて以下の4種類があります。
・ポリエステル
・ナイロン
・コットン
・ポリコットン

ポリエステル

吸湿性が低く、乾燥も早いという特徴があり、同時にコストも低く抑えられるため、テントの記事として最もポピュラーな素材です。
しかしながら吸湿性が低いということは結露しやすいということであり注意が必要です。
また火に弱く、火の粉がつくとすぐに溶けて穴が空いてしまいます。
さらに濡れたまま長期間置いておくと加水分解を起こして劣化してしまうので、収納時には完全に乾かす必要があります。

ナイロン

非常に軽く強靭で、柔軟性に富んだ素材です。
引っ張り強度が強く耐久性も高いので登山用のテントによく使用されますが、その分コスト的には高くなります。
熱に対してはポリエステルと同様で、火の粉がつくと穴が空いてしまいます。

コットン

通気性が良くナチュラルな風合いが特徴です。
火に強く火の粉がついたくらいでは穴が空いたりしません。
また水分を吸収するので結露しにくい素材ですが、その分一度濡れると乾きにくく、水分を含んだまま収納するとカビが生えてしまいます。
さらに生地自体に厚さがあるので収納時にかさばり重くなります。

ポリコットン

コットンとポリエステルの混紡素材です。
通気性が良く吸湿性も高いので結露しにくい素材と言えます。
ポリエステルとコットンの長所を併せ持ち、最近テント素材として人気の生地です。
ただし耐水圧性があまり高くないので雨に強い素材とは言えません。
またコットンと同じで吸湿性が高い分乾燥に時間がかかり、乾燥が不十分な状態で収納するとカビが生えてしまいます。

冬キャンプに適した素材は?

これらの素材の特徴をふまえて冬キャンプに適した素材はポリコットンではないかと考えます。
理由としては
・冬キャンプは焚き火で暖を取ることが多いので当然火の粉も多く飛びます。そのため火に強い素材であるコットンやポリコットンが適しているが、コットンは重くなるので、より軽いポリコットンが良い。
・ストーブ等の暖房器具を使用する際の熱による生地の破損リスクが少ない。
・雨は東北や日本海側以外では晴れの日が多く、耐水圧が低くても問題ない。
・コットンは吸水性があるので結露しにくい。

冬キャンプに適したテントは?

これまでテントの構造と素材別に冬キャンプに適したものを挙げてきましたが、これらをまとめると以下のようになります。

ダブルウォールでポリコットン素材のツールームテント

ではこの条件に当てはまるテントがあるのでしょうか?
色々と調べましたがポリコットン素材のツールームテントはロッジ型がメインのようです。
ロッジ型のツールームテントであれば寝室とリビングのスペースをしっかりと確保できますし、暖房器具を置いてもその中でゆっくりとくつろぐことができると思います。
但し、ロッジ型のテントはフレームがしっかり作られているのでかなり重くなります。
さらにコスト的にも高くなるのでなかなか手が出ません。
そのため素材を選ぶか構造を選ぶかという選択になります。

私的には構造を選んだ方がいいと考えます。
理由は以下となります。
・ダブルウォールのツールームテントは種類が多く価格帯も広い
・ナイロンやポリウレタンは熱には弱いがポリコットンのテントに比べて軽くかさばらない
暖房器具を使用する時は十分気をつければ済むことなので、であればリーズナブルで持ち運びがしやすいテントがいいですよね。

まとめ

これまで冬用テントについて考えてきましたが、基本的には今持っているテントで問題はありません。
しかし、ストーブ等の暖房器具を使用してより快適に過ごしたい場合はその使用目的に合ったものを用意した方がいいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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36年間キャンプに親しんできた管理人が、培ってきた経験やTipsを共有するためのブログです。

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