◆シュラフについて
キャンプにおいても日常生活においても睡眠は翌日に疲れを残さないために大切な要素です。
そしてよく眠るために重要な道具が“シュラフ”です。
シュラフの種類と特徴についてもキャプテンスタッグさんのサイトをご参照ください。非常によくまとまっていてわかりやすく説明されています。
さてキャンプにおいて睡眠の良し悪しを決める要素として以下のものがあります。
・気温
・床の状態
・隣に寝ている人のいびき

■気温について
寒いとなかなか寝付けませんし、朝になるまで何回も目が覚めてしまいます。これでは良い睡眠など期待できません。寒いとき、もしくは夜冷えることが予想される場合には、その時の気温に対応したシュラフを選ぶのがベストですが、コストの面でそれも難しいですね。
一応シュラフには「夏用」「冬用」「3シーズン用」と大まかに分かれていますので、春から秋のシーズンのキャンプを考えている人は「3シーズン用」を選べばいいと思います。その場合、春や秋口で思ったより夜冷え込んだ場合に備えて、インナーシュラフや毛布などを車に積んでおくと良いでしょう。
それでも寒い時は以下の方法があります。
①厚手の裏起毛のような暖かい服を着込んでシュラフに入る。(これ当たり前)
②湯たんぽに熱いお湯を入れてそれをタオル等で包んだものをシュラフの足元に入れる。
湯たんぽがない場合はペットボトルにお湯を入れてタオル等で包むと同じ効果があります。
(低温やけどに注意してください)
③同じ型の封筒型を選んで二つを一つに結合して大きなシュラフとして使う
子供二人と大人一人なら一つのシュラフで寝ることができますし、一緒に寝ると暖かいですよね。
ただ冬にキャンプに行く場合は話が違ってきます。気温が0℃を下回るような場所でのキャンプではしっかりしたシュラフを選ばないといけません。
シュラフのスペックはシュラフケースに記載があります。
記載の内容は
・使用温度目安(快適温度)
・使用限界気温
の2種類が記載されています。
使用温度目安はその数値より+5℃の気温で使用するのが良いとよく言われます。
例えばシュラフの使用温度目安が10℃のシュラフの場合、15℃くらいの気温で使用するのが最も快適だという意味です。
使用限界気温は読んで字のごとくその気温以下になるとそのシュラフはオススメしないが、工夫次第では使える可能性があるという意味です。しかし、これはあくまでも可能性があるだけで、実際は寒さで夜中に何度も目を覚ます結果になるでしょう。
そのため冬にキャンプに行く場合は使用温度目安が現地の最低気温をカバーするスペックのシュラフを選ぶことが大切です。
*ニュートラル アウトドアより、首、腰、足元の三箇所のパネルヒーターをモバイルバッテリーで発熱させる“ヒートシュラフ”が発売されています。
これを使えば寒い時期のキャンプでも暖かく眠ることができるのではないでしょうか。
■床の状態
テントの設置場所はできるだけ平らなところを選びます。そして地面に転がっている石をよけた上でテントを組み立てます。
組み立て終わったらペグで固定する前にテントの中にテントマットを敷いて実際に寝転んでみましょう。ゴロゴロと転がってみて、背中に当たる突起がないかを確認してください。当たるものがあったらそれを取り除いて、問題がなくなって初めてテントを固定しましょう。
テントマットも良い睡眠を得るために非常に大切な道具です。これについては別途書きます。
■隣に寝ている人のいびき
これは皆さんで話し合って解決してください。
場合によっては耳栓が有効かもしれません。

シュラフタイプについて
シュラフは自分の好みのタイプを選んでいいと思いますが、封筒型は専用バッグにいれてもかさばります。徒歩やバイクで移動する場合はコンパクトに収納できるマミー型がオススメです。
個人的には封筒型が“布団”と同じ感覚なので好きですが、保温性は頭まですっぽり被れるマミータイプが良いと思います。
シュラフについての注意事項
シュラフを使用したら必ず陰干しして湿気をとった上で収納してください。これを怠るとカビが生えます。私は朝天気が良ければシュラフをテントや車の上に広げて湿気を取ります。夏場だと30分くらいで乾きます。
また完全に乾いていなければ家で広げて乾かしてから収納しましょう。
最上級の眠りのために
いくらいいシュラフがあってもそれだけでは良い眠りは得られません。
必ずシュラフマットを敷くようにしましょう。
シュラフマットについては「キャンプ入門 マット」に詳しく書いています。
次はランタンについて書く予定です。
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【私がキャンプを始めたのは】
私がキャンプに興味を持ったのは三十数年前、勤めていた会社をやめて暫くブラブラしていたとき、本屋で「さすらいの野宿ライダーになる本」という一冊の本に出会ったことがきっかけです。

著者の「寺崎勉」さんはバイク野宿の達人であり、日本ばかりではなく世界を野宿してまわった方です。
読み進めていくうちにすっかり野宿の魅力にハマった私は、その頃乗っていたバイクで北海道を1ヶ月ほどキャンプツーリングしようと道具を買い集めました。
テント :モンベル ムーンライト3型
コッヘル:名もなきメーカーのアルミ2個セット
バーナー:ホエーブス725
シュラフ:マミー型(メーカー忘れました)
ランタン:なし。ヘッドライトと焚き火でやり通す気満々
こうして思い返すと、タープ無しで雨が降ったらどうするつもりだったのかとその頃の自分に訊きたいです(汗)
しかし出発を一週間後に控えたある日、知人の紹介で次の仕事が決まり、即入社となって北海道キャンプツーリングを泣く泣く諦めました。
最近ネットでこの本を見つけたので早速取り寄せて再び読んでいますが、ページをめくっていると「あー、早くキャンプやりてぇ〜」となります。
とにかく面白い本ですし、シンプルキャンプのノウハウが詰まっていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またキャンプについて何か質問がありましたらメール下さい。経験による、あくまでも主観ですが回答させていただきます。
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