キャンプ入門(16)キャンプ場を選ぼう

キャンプ入門

道具も揃えたし、休みもとった。
さて、どこでキャンプしようか。
と、インターネットやキャンプ場ガイド等で調べてみると、非常に多くのキャンプ場があって迷ってしまいますね。
テキトーに選んで”こんなはずじゃなかった”と後悔することが無いように、キャンプ場の特徴と選び方について書いてみたいと思います。

ロケーション別キャンプ場の特徴と利用上の注意

キャンプ場のロケーションは大きく5つに分けられます。
・林間
・河原
・海岸
・高原
・公園
それぞれのロケーション別にその特徴をまとめました。

林間のキャンプ場

山あいの木々が立ち並ぶいわゆる”林”という地勢の中の開けた土地に作られたキャンプ場です。

【メリット】
①木陰が多く比較的涼しく過ごすことができる
②鳥のさえずりや木の葉ズレの音などでリラックスできる
③ハンモックなどを吊ることができる
④土地が土である場合が多く、ペグの効きが良い
⑤子供と一緒に虫取りができる。

【デメリット】
①虫が多い
②日当たりの良い平らな場所が比較的少ないのでいい場所の取り合いになる

【利用上の注意】
・地面に落ち葉や枯れ枝などの可燃物が多く落ちている事が多いため、焚き火の際は注意が必要です。
・虫が多いので虫除けスプレーや刺されたときの軟膏は必ず持参しましょう
・雨が降ると木から落ちる水滴でテントやタープが乾かない

河原

大きな川の中流や上流の河川敷やそれに面した場所に作られたキャンプ場です。

【メリット】
①清流の流れやせせらぎの音でリラックスできる
②水浴びや魚捕り、カヌーなどのレジャーを楽しめる
③中流域では土地が”砂”が多く、柔らかいので寝やすい

【デメリット】
①土地が”砂”メインであるため砂地専用ペグが必要になる
②風の通り道となるので強い風が吹きやすい
③水難事故の危険性がある
④虫が多い
⑤大雨が降ると急に水量が増えてしまう
⑥立ち木が少ないため日陰が少ない

【利用上の注意】
・川で水遊びをする場合は深みにはまらないよう注意が必要です
・ファミリーキヤンプの場合は子供から一瞬たりとも目を離さないようにしましょう
・河原の場合、キャンプ当日の天気予報に注意し、雨が強くなったら潔く撤収するか高い場所に移動する必要があります。

海岸

海岸の砂浜や防風林の開けた場所に作られたキャンプ場です。

【メリット】
①砂地なので柔らかく寝やすい
②夏場は海水浴を楽しむことができる

【デメリット】
①比較的強い風が吹く
②塩気を含んだ風や砂により、鉄製の道具が錆びるリスクがある
③砂地専用ペグが必要になる

【利用上の注意】
・テントを張るときは満潮の際の水際の位置を確認しましょう
・テントを張る場合は出入り口が風下に来るようにしましょう
・キャンプのあとは自宅で道具の手入れをしっかり行いましょう

高原

高原の開けた場所に作られたキャンプ場です。

【メリット】
①土地は芝や土である場合が多くペグが効きやすい
②夏場は涼しく過ごしやすい
③開けた土地である場合が多く、開放感がある

【デメリット】
①街から遠い場合が多く、移動に時間がかかる
②寒暖の差が大きく装備が増える
③ハイシーズンは多くのキャンパーでごった返す

【利用上の注意】
・標高が100m高くなると気温は0.6度下がります。キャンプ場の最低気温を前もって調べてそれに合った服、シュラフを用意しましょう
・近くにスーパーやホームセンターがない場合がほとんどですので、忘れ物がないようにしましょう

公園

主に自治体が運営する公園に作られたキャンプ場です。

【メリット】
①比較的市街地に近い場所が多く、交通の便が良い
②公営であるため利用料が安い
③地面が”土”や”芝”である場合が多く、ペグが効きやすい
④敷地が平坦で開けているのでテント、タープの設置がしやすい
⑤調理場やバーベキュー場等の設備が充実している

【デメリット】
①ハイシーズンは多くのキャンパーでごった返す
②市街地に近い場所にあることが多いため自然感に乏しい場合がある

【利用上の注意】
・公営なので利用申請書等の書類の提出が求められる場合がほとんどですので、前もって提出方法等を確認しておきましょう

以上ロケーション別にキャンプ場の特徴及び利用上の注意を挙げてきましたが、初めてキャンプをする場合は公園のキャンプ場を選ぶのが良いと思います。
市街地が近いということでスーパーやホームセンターも近く、万一の場合の病院も近くにあります。
また地面が土や芝であることが多いのでペグが効きやすく、テントやタープの設置や固定も容易です。

季節別オススメロケーション

春は桜を含めた花々、新緑の鮮やかな緑を楽しむことができます。
昼間は暖かいですが夜は冷え込むことがあるので装備に注意が必要です。
以上のことを考えると以下のロケーションがオススメです。
・林間
・公園

夏は蒸し暑く太陽光線も強いので熱中症の危険性があります。
そのため以下のロケーションがオススメです。
・林間
・高原
・河原
また夏ということで、海水浴ができる海岸もオススメです。

秋はレジャーに最適な季節です。
空気も乾燥し、爽やかなキャンプができます。
そのため以下のロケーションがオススメです。
・林間
・河原
・高原
・公園

冬は寒いのでオフシーズンだと思われていますが、北海道や東北、日本海側の地域を除けばベストシーズンと言えます。
寒さは装備やストーブで対応すればいいので、風が強くなる海岸以外のロケーションがオススメです。

それ以外の注意

①キャンプ場は自宅から近いところを選ぶ
初めてのキャンプはテントやタープの設営に時間がかかってしまいます。そのため遠いキャンプ場の場合、移動することに時間を取られてしまい予定が狂ってしまう可能性が高くなります。
キャンプ場は近いところを選びましょう。

②オートサイトのあるキャンプ場を選ぶ
オートサイトはテントサイトまで車を乗り入れることができ荷物の出し入れが簡単です。
キャンプは道具が多いので車がすぐ近くにあると楽ですね。

③スタッフ常駐のキャンプ場を選ぶ
スタッフが常駐しているとトラブル発生時に対応してくれます。
道具の使い方がわからないときには教えてくれますし、もし火傷や怪我をした場合での応急手当や救急車の手配など、手慣れているので安心です。

④予約は早めにする
キャンプが土日やハイシーズンの場合はキャンプ場は早い段階で予約で一杯になります。
そのためできるだけ早く予約を入れるようにしましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

あなたはフィールドで調理するとき熱源を何 ...
恋人と二人きりのキャンプ。
満天の星 ...
キャンプは自然の中で行うもの。
雨、 ...
キャンプ場に到着して入場手続きを終え設営 ...
道具も揃えたし、休みもとった。
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いざキャンプに出発する前に持っていくもの ...
私がキャンプを始めた頃は焚き火台など使わ ...
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36年間キャンプに親しんできた管理人が、培ってきた経験やTipsを共有するためのブログです。

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