一年ほど前、とあるクラウドファンディングサイトで“ロケットストーブ”というモノが出展されていました。
ロケットストーブは「煙突効果で高い燃焼性があり、現地で調達した小枝や枯れ葉等の燃料で調理ができるストーブ」だそう。
価格もお手頃だったのでポチりました。
が、手元に来てから棚に置いたのは良いのですがその存在をすっかり忘れていました。
最近「これ何だろう?」とパッケージを開けてみて「!」
そこで前回のキャンプで使用してみました。
キャンプ道具や装備を実際に見て、触って、そして使ってみた感想を紹介する「Camp Gear Impressions」
今回はEmu-One」の「ファイヤービースト」をレポートします。
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封をあける

本体はポーチに入っていました。

材質はステンレス。
錆びないのでメンテナンスが楽です。
重さは600g。
500ccのペットボトルくらい。
非常にコンパクトでリュックの底に忍ばせてもそれほど場所は取りません。


本体の下部にはスタンドが組み込まれており、引き出すだけで安定します。



本体上部には五徳が組み込まれており、これも矢印部分を引き出すだけでセッティング完了。
円筒形の本体と本体内部に空けられたスリットで煙突効果&二次燃焼が発生し、より強力な火力が期待できるというシロモノです。
使用してみた


燃料は現地で拾った枝と松ぼっくり。
もちろん地面に落ちていたやつで、乾燥しています。
それをファイヤービーストのサイズに合うように折って準備しました。


本体に松ぼっくりと小枝を入れて、ファイヤースターターとしてエタノールを少しふりかけ、本体下部の隙間から着火。

着火直後は本体下部でチョロチョロと燃えていましたが、数十秒後には炎が吹き出します。

着火数分後にはかなり強い炎が上がります。

普通の焚き火では見られない「青い炎」
これはキャッチコピーである「高い燃焼効果」がホンモノであることを示しています。

火が安定した頃に太めの枝を追加すると強い炎が本体から吹き出しました。
かなりの火力です。

ただ熱源が本体内部にあるので近づいても熱は感じません。
焚き火のように暖を取るには不向きですが、調理には十分使用できます。

火勢が収まったときに中を覗くと熾火状態になっており、この状態が結構長く続きます。
なのでこの中に木炭を入れておけば、長時間高温が維持できる。
つまり調理用熱源としてスグレモノではないかと思います。

熾火状態が長く続いたあと中を覗くと真っ白い灰が残っています。
これは完全燃焼したことを示しており、火が消えたあとは少量の白い灰だけが残っていました。
後片付けが楽です。
まとめ
ファイヤービーストはかなり“使える”調理用ストーブでした。
まず、現地で拾える燃料で調理には十分な火力が得られること。
また熾火状態が長く続くので焼き鳥のような肉を炙る料理にも向いています。
注意点としては以下があります。
・木や松ぼっくりを燃やすので鍋にはしっかり煤がつく。
・焚き火代わりにはならない
・本体間口が小さいので直火で炙る料理は工夫が必要
・燃料投入口が上の開口部しかないので、長時間煮込む必要のある料理の場合定期的に鍋をおろして燃料を投入する必要がある(最新の製品では横から投入できるようになっています)
本体はメンテナンスが簡単ですが、鍋などは使用後煤を落とすことが必要になります。
そのため本文にも書きましたが火が安定したら炭を入れると煤もつかず、強い火力で長時間使用できると思います。
総評としては「ガスもガソリンもいらない、自然に優しい調理用バーナー」としてオススメできます。
対象としてはソロ、もしくはデュオキャンプですね。
繰り返しますが、焚き火代わりにはならないのでご注意あれ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。



















