マダニ対策を考える

Tips

キャンプや登山、ハイキング、川遊びなどのアウトドアを楽しむ人が増えています。
自然の中で過ごす時間はとても気持ちが良いものですが、その一方で注意しなければならない生き物も存在します。その代表が「マダニ」です。

「小さな虫だから大丈夫」
「蚊に刺される程度でしょ?」

そう思われがちですが、実はマダニは命に関わる感染症を媒介することがあります。
近年ではニュースなどでもマダニによる感染症が取り上げられる機会が増えています。

今回は、マダニとはどのような生き物なのか、生息場所や予防方法、万が一噛まれてしまった場合の対処法について考えます。

マダニを深堀りする

①マダニってどんな奴?
マダニはクモやサソリと同じ「ダニ類」の仲間です。
家の中にいるイエダニやヒョウヒダニとは異なり、野外で生活しています。
成虫の大きさは吸血前で3~8mm程度ですが、血を吸うと1cm以上に膨れ上がることもあります。

マダニは草むらや低木の葉先などで待機し、人や動物が近くを通ると体に付着します。
その後、ジワジワと服を移動し、皮膚に到達すると口器を深く差し込み、数日から1週間以上かけてゆっくり吸血します。
蚊のようにすぐ離れることはなく、気づかないうちに長期間付着していることも珍しくありません。

②マダニの生息場所
「山奥にしかいない」と思われがちですが、実は私たちの身近な場所にも生息しています。
・草丈の高い草むら
・河川敷
・空き地
・公園
・農地周辺
などが生息している場所ですが、最も注意が必要なのが草むらです。
特に動物が多く生息する登山道やハイキングコース、山林や森林公園等はマダニとの遭遇が多くなります。

自然豊かなキャンプ場も当然マダニにとっても快適な環境。
サイト周辺の草地や林間サイトでは特に注意しましょう。

③マダニの運び屋
シカやイノシシ、タヌキなどの野生動物はマダニを運びます。
そのため、野生動物が頻繁に出入りする場所ではマダニの数も多くなる傾向があります。
自宅の庭に野生動物が出没する場合は、庭の草木に注意が必要です。

さらにキャンプにペットを同伴する場合は、動物病院から防虫剤を処方してもらい、それを使用しておきましょう。
ペットにはマダニが取り付くことも多いので、毛をかき分けてしっかり確認することをオススメします。

マダニに噛まれるとどうなる?

【皮膚症状】
最初に現れるのは、
・赤み
・腫れ
・かゆみ
・痛み
などの症状です。
特にかゆみは激烈で、病院で薬を処方されたとしても数ヶ月強いかゆみが続きます。
また、マダニは麻酔成分のような物質を分泌するため、噛まれても気づかない場合があるので厄介です。

【感染症を媒介する可能性】
本当に怖いのはここです。
マダニはさまざまな病原体を保有している場合があります。
代表的なものは、
・日本紅斑熱
・ライム病
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 等。
特にSFTSは重症化するケースもあるため注意が必要です。

マダニ予防方法

マダニの予防方法で決定的なものはありません。
よって基本的な予防方法をしっかり行うことが大切です。

①長袖・長ズボンを着用する
最も基本的で効果的な予防方法です。
・長袖シャツ
・長ズボン
・帽子
・手袋
を着用し、肌の露出を減らしましょう。

②ズボンの裾を靴下に入れる
見た目は少し気になるかもしれませんが、非常に効果的です。
マダニは地面から這い上がってくるため、侵入経路を防げます。

③虫よけ剤を使用する
マダニに効果がある虫よけ剤を利用しましょう。
特にアウトドア活動前には忘れずに使用することが大切です。

④草むらに直接座らない
レジャーシートやチェアを使用しましょう。
地面との接触を減らすことでリスクを下げられます。
小さな子供がいる場合は、レジャーシートの上で遊ばせることがマダニの被害を防ぐうえで重要です。

⑤帰宅後に全身チェックする
帰宅したら、
・首周り
・脇の下
・腰回り
・太ももの付け根
・膝裏
などを重点的に確認しましょう。
衣類はすぐ洗濯し、可能であればシャワーを浴びることをおすすめします。

マダニに噛まれたときの対処法

①無理に引き抜かない
最も重要なポイントです。
マダニの口器は皮膚の奥深くまで刺さっています。
無理に引き抜くと、口器が皮膚内に残って炎症を起こします。
同時に病原体感染リスクが高まる可能性も高まります。

マダニが吸血している様子

②リムーバーでマダニを除去する
応急処置を行うためには「リムーバー」を使用しましょう。
リムーバーとはマダニをつまんで引っ張るのではなく、マダニの体の下に器具を差し込み口器ごと除去するための専用器具です。
形状はフック型、スプーン型、カード型 などがあり、キャンプや登山、狩猟、犬連れアウトドアをする人の間では割と定番の装備です。
万一の場合に備えてリムーバーを荷物の中に忍ばせておくことをオススメします。

③医療機関を受診する
リムーバーで応急処置した場合であっても、できるだけ早く皮膚科や外科を受診し、適切に治療してもらいましょう。
応急処置ができなかった場合、できればその日にキャンプ場に最寄りの皮膚科を探して受診することが肝要です。
キャンプ場のスタッフに病院を教えてもらうと探す手間が省けます。

③数週間は体調変化に注意
除去した後に発熱、倦怠感、発疹、頭痛などが現れた場合は速やかに医療機関を受診してください。
その際は、
「○月○日にマダニに噛まれました」
と伝えることが重要です。

まとめ

マダニは非常に小さな生き物ですが、決して軽視してはいけません。
特にキャンプや登山、川遊びなど自然の中で活動する人にとっては身近なリスクです。

しかし、
・長袖・長ズボンを着る
・虫よけ剤を使う
・帰宅後に体をチェックする
といった基本的な対策を行うことで、リスクは大幅に減らせます。

アウトドアを安全に楽しむためにも、マダニの正しい知識を身につけ、しっかり予防を行いましょう。
自然は最高の遊び場です。
だからこそ、正しい備えで安心して楽しみたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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36年間キャンプに親しんできた管理人が、培ってきた経験やTipsを共有するためのブログです。

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