これからキャンプデビューしたい方へのアドバイス
日本のキャンプブームは既に“ブーム”を超えてポピュラーなレジャーになりつつあります。
そのため今後更に多くの人がキャンプデビューするでしょう。
ただ、何事もデビューするときは迷ったり悩んだりしますね。そんな方へ少しでも参考になればと思い、これから数回に分けてキャンプのやり方、道具の知識について「キャンプ入門シリーズ」を書いていきます。
なのでベテランの方はスルーしてくださいね。
Table of Contents
キャンプの楽しみって何?
キャンプの楽しみって何なのでしょう。この記事を書いているのは1月ですが、この冬の真っ只中でもキャンプを楽しんでいる人がいます。寒くないの?って思いますよね。
また最近は一人でキャンプを楽しむ“ソロキャンプ”が人気です。一人でキャンプするなんて、寂しくないの?って思いますよね。
それは寒いし寂しいです。しかし、それが良いのです。ドMではないですよ。寒くて寂しいけど、それにも増して大きな楽しみがあるからやっているのです。
と言っても、この人達はかなりキャンプに“魅せられた”人です。寒いのが苦手な人や寂しい状況になると泣いてしまう人は無理にやることはありません。キャンプはやりたいときにやれば良いのです。そして濡れたり寒暖への対策があれば、決まったやり方はありません。決まった道具もありません。ルールを守り、自分のやり方で愉しめばいいと思います
春は新緑と咲き乱れる花々を楽しみ、夏は蝉の声に囲まれて入道雲の下で川遊び。秋は清々しい空気に包まれて紅葉を眺め、冬は凍てつく空気の中で焚き火のありがたさを噛みしめる。
キャンプをすると普段忘れがちな季節の移ろいをしっかりと感じることができます。
私たちは常日頃人工物でできた空間で暮らしています。人も多く、仕事や人間関係等で多くのストレスを受け続けています。そういうときに川のせせらぎや木々の木の葉擦れの音にゆっくり向き合うことができる。これがキャンプの最も大きな楽しみだと考えています。
キャンプってなんだろう?
さて、前置きが長くなりました。
キャンプって何でしょう?
テントとタープとランタンとツーバーナーとテーブルと椅子とクーラーボックスと調理道具を揃えて楽しむもの?
違います。「野外で料理して食べて寝ること」です。
キャンプの本質はコレに尽きます。住み慣れた家を離れて自然の中で料理を作り、食べて寝る、この非日常を体験することではないでしょうか?
それからもう一つ忘れてならない要素として“火と遊ぶ”、つまり焚き火があります。私たちは“火”といえばスイッチをひねると自動的に着火する青いガスコンロとばかり接して、もう随分長い間“焚き火”と遊んでいません。
すっかり日が落ちて暗くなったフィールドで焚き火を囲む。これもキャンプの大きな要素だと思います。
初めてキャンプに参加した人は焚き火を囲むとたいてい無口になり、焚き火の炎にじっと見入ってしまいます。そしてそういう人は、ほぼキャンプに取り憑かれてしまいます。
キャンプのメリット
・費用が安く済む
キャンプは宿泊を伴う旅行と比べると、費用が格段に安く済むということもその魅力です。キャンプ場によって料金は様々ですが、旅館などの宿泊施設に泊まることを考えれば半分以下の金額で済んでしまいます。
・子供たちと一緒に楽しめる
キャンプ場はたいてい川沿いや林間に位置しています。そのため子供たちが楽しめるレジャーには事欠きません。魚釣りとか虫取りもできますし、焚き火のための薪集めなども一緒に楽しむことができます。焚き火にアルミホイルで包んださつまいもを放り込むだけで美味しい焼き芋ができます。このように子供たちと一緒に遊ぶことができます。
・三密になりにくい
これは改めて説明するまでもありませんが、他のグループと距離をとって楽しむことができます。ただし、GWや夏休み、シルバーウィークのようなハイシーズンの超人気キャンプ場はすごく混み合うことがあります。予約時に混雑状況を確認し、混み合いそうなら別のキャンプ場を探すことをオススメします。私はハイシーズンである場合、人気の高いキャンプ場は使いません。
キャンプのデメリット
・天候の影響が大きい
野外活動なので天候の影響をモロに受けます。そのため雨や風、暑さ寒さへの対応はしっかりする必要があります。
またテントを張る場所もよく考える必要があります。この辺りについては後々説明します。
・虫や害獣の存在
キャンプ場が人里離れたところにある関係上、虫や害獣との遭遇がデメリットとしてあります。虫の中で最も多いのが“蚊”や“虻”ですが、これらは虫除けスプレーや蚊取り線香を活用することでその被害も最小限に抑えることができます。
害獣としては熊が最も怖い存在ですが、キャンプ場として整備されているところで熊と遭遇することはあまりありません。彼らも人間が怖いので。
・病院が遠い
キャンプ場が人里離れた場所に設置されていることが多いので、突然の発熱や怪我が発生した場合に苦労します。特に子供がいる場合は応急処置用の医療道具や薬の準備は必須ですし、事前に医療機関の場所の確認が必要です。
これまでキャンプについて色々と書いてきましたが、案ずるより産むが易しです。
先ずはチャレンジしてみることをオススメします。
最近気になること
最近、キャンプギアを揃えることを第一とし、装備が古かったり少なかったりするキャンパーを見下すという風潮があります。
これは本末転倒の非常に無意味な考え方です。
キャンプを長くやっていると持っていく道具が減ってきます。
例えば、木炭に火を付ける道具がありますが、慣れてくるとそんなものは要りません。
うちわ一つで簡単に火は点きます。
道具に頼るのではなく技術を身につけることが大切だと思います。
(木炭に楽に火を点ける方法については後日書きたいと思います)
それに「〇〇をするための道具」というものを多く持っているほど荷物が増えますね。
一泊の少人数キャンプなのに荷物が多いというのは色んな意味で大変です。
どれだけ少ない道具でキャンプを楽しめるか。
これがクールなキャンパーが目指す在り方だと思います。
そういう意味でも、まずは最低限の道具を持ってキャンプ場に飛び出しましょう!
次はキャンプのギアについて書く予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
またキャンプについて何か質問がありましたらコメントでもメールでもいいので訊いて下さい。経験による、あくまでも主観ですが回答させていただきます。
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