「一度、ソロキャンプをやってみたい」
そう思いながらも、
「一人でキャンプって、ちょっと不安……」
「道具もたくさん必要そうだし……」
「夜、一人って怖くない?」
そんな理由で、なかなか最初の一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
でも、ソロキャンプは一度経験してしまうと、「あれ? 一人ってこんなに自由だったの?」となる可能性があります。
そして、初めてソロキャンプに挑戦するなら、個人的におすすめしたい季節が秋です。
・暑すぎない。
・虫が少なくなってくる。
・焚き火が気持ちいい。
・食べ物がおいしい。
そして、まだ真冬ほど寒くない。
つまり秋は、キャンプ初心者を苦しめる要素が比較的少なく、キャンプのおいしいところを味わいやすい季節なのです。
今回は、「ソロキャンプに興味はある。でもまだ一人で行ったことがない」という人に向けて、秋がソロキャンプデビューに向いている理由を紹介します。
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ソロキャンプ、始めるなら秋がちょうどいい
キャンプは季節によって難易度がかなり変わります。
真夏なら暑さ、虫、等の夏ならではのハードコンディション。
冬なら、寒さとの戦い。
もちろん、それぞれに楽しさはあります。
でも初めてのソロキャンプで、いきなり自然から本気の洗礼を受ける必要はありません。
その点、秋は比較的穏やか。
日中は過ごしやすく、夜は少し肌寒い。
この「少し肌寒い」というのが、キャンプではむしろ最高だったりします。
焚き火が恋しくなり、温かいコーヒーがおいしくなり、寝袋に入るのが気持ちよくなる。
秋はキャンプらしさを楽しみながら、難易度を抑えやすい季節なのです。
理由① 暑くない。それだけで難易度が下がる

サイト設営は意外とやることが多く、リストにすると驚いたりします。
テントを広げる。
ポールを組む。
ペグを打つ。
テーブルを出す。
チェアを出す。
寝床を作る。
荷物を運ぶ。
GEARをセットする…等など。
これを真夏の炎天下でやると、キャンプを楽しむ前にHPが半分になります。
しかもソロキャンプでは、基本的に全部自分でやります。
「ちょっとそっち持って」と言っても誰もいません。
秋なら気温が下がるため、夏に比べれば設営もかなり楽になります。
汗だくになりにくく、熱中症のリスクも下がります。
設営が終わってチェアに座った瞬間、「もう動きたくない……」ではなく、「さて、コーヒーでも淹れるか」となれる。
これは大きな違いです。
理由② 虫が少なくなってくる

キャンプ初心者にとって意外な強敵、それが虫です。
蚊。
ブヨ。
アブ。
蜂。
その他、名前は分からないけど、とにかくこっちに飛んでくるヤツ。
夏のキャンプ場は、彼らのホームグラウンドです。
こちらは完全なアウェーです。
秋になると気温の低下とともに虫の活動も徐々に落ち着いてきます。
もちろん、地域や標高、その年の気温によって違いますし、秋でも虫はいます。
ですから虫除けや長袖など、最低限の対策は必要です。
それでも真夏と比べれば、虫が苦手な人にとって挑戦しやすい季節と言えるでしょう。
理由③ 焚き火が最高に気持ちいい

ソロキャンプをやってみたい理由として、「一人で焚き火を眺めてみたい」という人は多いのではないでしょうか。
これこそ秋キャンプの醍醐味です。
夏の焚き火も楽しいのですが、「暑いのに、なぜ私はさらに熱源を作っているのだろう」という哲学的な疑問が浮かぶことがあります。
ところが秋は違います。
少し冷えてきた夕方、焚き火に火をつける。
パチパチという薪の音を聞きながら、炎をぼんやり眺める。
それに何より炎の温かさが心地よい。
誰かと話す必要もありません。
何かをする必要もありません。
スマホすら見なくていい。
ただ火を眺めているだけなのに、不思議と退屈しない。
これがソロキャンプの面白いところです。
理由④ キャンプ飯がおいしい季節

秋は食べ物がおいしい季節です。
キャンプとの相性も抜群。
焼き芋。
秋刀魚。
きのこ。
炊き込みご飯。
鍋。
そして寒くなってきた夜に食べる熱々のラーメン。
普段なら普通のインスタントラーメンなのに、キャンプ場で食べるとなぜか、「こんなにうまいラーメンだったか?」となります。
ただし初ソロキャンプでは、料理を頑張りすぎないことをおすすめします。
SNSで見るような豪華なキャンプ飯を作る必要はありません。
肉を焼くだけ。
鍋に材料を入れるだけ。
レトルトでもいい。
コンビニ飯でもいい。
誰も採点していません。
ソロキャンプなのですから、自分がおいしければ100点です。
理由⑤ 夜が長いから“一人時間”を楽しめる
秋になると日が短くなります。
キャンプでは、この長い夜が楽しい。
焚き火の傍で酒をチビチビやりながら、満天の星を眺める。
さて、何をしようか…
全部、自分で決められます。そしてソロキャンプ最大の特徴は、誰にも合わせなくていいこと。
腹が減ったら食べる。
眠くなったら寝る。
焚き火を見ていたければ、ずっと見ている。
普段の生活では意外と少ない、「完全に自分のペースで過ごす時間」を楽しめます。
理由⑥ 夏よりキャンプ場が落ち着いてくる

夏休みや大型連休のキャンプ場は、多くの人でにぎわいます。
それも楽しいのですが、静かなソロキャンプを楽しみたいなら、少し落ち着いた秋の時期は狙い目です。
ただし、紅葉シーズンや人気キャンプ場、週末などは秋でも混雑します。
初めてのソロキャンプなら、極端に人が少ない場所より、「適度に人がいて、管理人さんがいるキャンプ場」がおすすめです。
夜になって、「……誰もいないんだけど」となると、静かというより心細くなることがあります。
最初から孤独を極める必要はありません。
理由⑦ 寒すぎない時期なら装備のハードルも低い
冬キャンプになると装備が一気に本格的になります。
冬用シュラフ。
厚い断熱マット。
防寒着。
場合によってはストーブなどの暖房器具。
しかし秋の比較的暖かい時期なら、真冬ほどの重装備は必要ありません。
だから初心者でも始めやすい。
ただし、ここで注意。
「秋だから寒くない」は危険です。
山間部や標高の高いキャンプ場では、日中は暖かくても夜から明け方に気温が大きく下がることがあります。
出発前には天気予報だけではなく、キャンプ場付近の最低気温を必ず確認しましょう。
秋キャンプでは最高気温より、むしろ最低気温を見るクセをつけておくと安心です。
初ソロキャンプで最低限必要な装備
初めてだからといって、キャンプ用品店を一周して全部買う必要はありません。
基本的には、
・テント
・タープ
・寝袋
・マット
・チェア
・テーブル
・ランタン
・バーナーなどの調理器具
・クーラーボックス
・防寒着
・雨具
このあたりが基本になります。

特に重要なのが寝袋とマットです。初心者は寝袋ばかり気にしがちですが、地面から伝わる冷気は想像以上。
秋キャンプでは寝袋だけでなく、地面からの冷気を遮るマットもしっかり準備しましょう。
初心者がやりがちな「秋ソロ」の失敗
秋キャンプで特に多いのが、寒さの読み違いです。
昼間が20℃を超えていると、「全然寒くないじゃん」と思います。

ところが日が沈む。
気温が下がる。
さらに深夜から明け方に下がる。
そして、「昼の俺、防寒着いらないって言ったよな?」と過去の自分を問い詰めることになります。
また、秋は日没が早くなります。
初めてのテント設営を暗闇でやるのはおすすめしません。
できれば余裕を持って到着し、明るいうちに、テント設営、寝床作り、ランタンの準備。
このあたりまで終わらせておきましょう。
初ソロならキャンプ場選びが一番大事
初めてのソロキャンプでは、絶景よりも安心感を優先することをおすすめします。
例えば、
・自宅から遠すぎない
・管理人がいる
・トイレがきれい
・スマホの電波が入る
・近くにコンビニやスーパーがある
・利用者がある程度いる
こうしたキャンプ場です。
最初から山奥の秘境キャンプ場へ行く必要はありません。
「誰もいない大自然で孤独を楽しむ俺」は、もう少し慣れてからで大丈夫です。
初回は、「困ったら帰れる」くらいの場所がちょうどいい。
キャンプ場から自宅まで比較的近ければ、何かあっても撤収できます。
この安心感は想像以上に大きいです。
最初のソロキャンプは「70点」でいい
初めてのソロキャンプ。
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
忘れ物をする。
料理を失敗する。
テント設営に時間がかかる。
焚き火がうまくつかない。
コーヒーを淹れようとして、「あ、砂糖忘れた」となる。
それでいいんです。
キャンプは試験ではありません。
むしろ失敗すると、「次はこうしよう」という自分なりのキャンプスタイルが少しずつできてきます。
最初から100点を目指す必要はありません。
70点くらいで十分
そして帰るときに、「また来たいな」と思えたなら、そのキャンプは100点です。
一人で過ごす秋の夜は、想像以上にいい

設営が終って温かいコーヒーを淹れる。
聞こえるのは薪がはぜる音と、秋の虫の声。
誰かと話す必要もない。
何かをしなければならないわけでもない。
ただ座っているだけ。
そんな時間を過ごしていると、普段、自分がどれだけ「何かをしながら」生活しているのかに気づくことがあります。
翌朝少し冷たい空気の中でテントから出て、またコーヒーを淹れる。
昨日まで知らなかった景色が、そこにあります。
ソロキャンプは、一人で寂しく過ごす遊びではありません。
一人だからこそ、好きなことだけしていい遊びです。
そして、その最初の一泊をするなら、暑さが落ち着き、虫も少なくなり、焚き火が恋しくなる秋は、最高の季節のひとつです。
道具が全部そろってから。
もっとキャンプに詳しくなってから。
もう少し自信がついてから。
そう考えていると、なかなか最初の一泊はやってきません。
まずは近くのキャンプ場で一泊。
料理だって簡単でいい。
キャンプらしいことを全部やらなくてもいい。
テントを張って、一人で秋の夜を過ごしてみる。
最初は、それだけで十分です。
もしかすると翌朝、コーヒーを飲みながらこう思うかもしれません。
「なんでもっと早くやらなかったんだろう」









