キャンプ道具や装備を実際に見て、触って、そして使ってみた感想を紹介する「Camp Gear Impressions」
今回はイワタニの風暖をレポートします。
Table of Contents
風暖って何?
風暖はイワタニのコードレスカセットガスファンヒーターです。
電源不要なのでどこででも使用することができます。
燃料はCB缶なのでスーパーやコンビニで調達できます。
つまり
「電池も、電源コードも、ガスホースも使わず必要なのはCB缶だけ」の非常に使いやすいファンヒーターなのです。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan01.jpg)
購入した理由
冬の車中泊でいちばん重要なのが暖房です。
車のエンジンをかけっぱなしにするわけには行かないので、何らかの暖房器具を積み込もうと考えていました。
候補は2つ。
・一体型FFヒーター
・イワタニの風暖
①一体型FFヒーター
FFヒーターはキャンピングカーの暖房としては定番ですね。
特徴は
・燃焼ガスが車内に入らないので一酸化炭素中毒の危険性がない
・車の燃料を使用するので専用の燃料を準備する必要がない
・非常に温かい
車中泊の暖房としては最高です。
ただ一般的なFFヒーターは取り付けがかなり厄介。
車の燃料タンクに穴を開けてホースを通し、そこからヒーター用燃料を吸い上げるので素人にはハードルが高すぎます。
下手にやると走行中の燃料漏れや最悪火災にもなりかねません。
さらに吸気と排気ホースを通す穴を車体に空ける必要があり、これもまた難易度が高い。
専門の業者にお願いするしかない代物です。
ですが最近巷には燃料タンクとFFヒーターが一体になった「一体型FFヒーター」なるものがあるらしい。
そこで色々調べました。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan15.jpg)
燃料タンクを積んでいるので最大のネックであった車の燃料タンクをイジる必要はありません。
給排気ホースはリアハッチを少し開けてそこから外に出せば良い。
肝心の値段ですが2万前後。
これはもしかしたら買いかも…と考えてAmazonのユーザーレビューをよく読んでみるとこの手のFFヒーターは基本中華製。
かなり際どい代物らしく、燃料タンクに穴が空いていたり部品が揃っていなかったりと、結構当たり外れが大きいようです。
さらにもう一点、この器具は電源が必要なのです。
電源はポータブルバッテリーから取れば良いのですが、大抵のポータブルバッテリーの電圧ではちゃんと動かないらしく、コンバーターが必要ということ。
この辺りで腰が引けました(汗)
②イワタニの風暖
CB缶を燃料にしたガスファンヒーター。
さらに熱を電気に変えるので電池や電源が不要。
小型で軽量、持ち運びも楽です。
小型なので軽バンの中に置いても場所を取りません。
但し燃焼ガスが車内に入るので換気が必要。
最初はFFヒーターにしようと思っていたのですが、中華製で当たり外れがあることが気になりました。
さらに電源が必要であること。
ポータブルバッテリーはありますが、電気敷き毛布も使わなくてはいけないし…
逆に風暖はいわゆる自家発電。
この部分が決め手になりました。
スペック
商品名 | イワタニ カセットガスファンヒーター 風暖 CB-GFH-5 |
---|---|
型番 | CB-GFH-5 |
商品サイズ | 319×260×438mm |
個装箱サイズ | 369×299×481mm |
商品重量 | 約4.7kg (カセットガスは含まず) |
個装箱重量 | 約5.7kg |
カラー | メタリックグレー |
使用方法
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan01.jpg)
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan02.jpg)
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan03.jpg)
後ろの蓋を開きます。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan13.jpg)
カセットガスのコネクターはマグネット式。
鉄製のカートリッジしか使用できません。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan04.jpg)
カートリッジの切り込みにコネクターの凸部を合わせて押し込みます。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan05.jpg)
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan06.jpg)
正面の点火ノブを「点火」のいちまで回し、しばらくそのままにしておきます。
時間にして約5秒。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan07.jpg)
正面のエアインテークから青い炎が見えます。
ノブから手を離しても炎が消えなければOK.
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan08.jpg)
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan09.jpg)
最初は上の開口部から熱い空気が上がってきます。
つまりファンはまだ回っていないということ。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan10.jpg)
しばらくすると吹き出し口から温風が吹き出してきました。
自家発電が始まりファンが回り始めました。
しばらくすると吹き出し口から温風が吹き出してきました。
自家発電が始まりファンが回り始めました。
運転音はほとんどありません。
わずかにファンが回る音がしますが、ほとんど気になりません。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan11.jpg)
火力は2段階で調整できます。
弱にノブを合わせると約2時間半ほど使用できます。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan12.jpg)
消火は点火ノブを”消”に合わせるだけ。
![](http://hagemashiya-honpo.com/wp-content/uploads/2023/12/HuuDan14.jpg)
予想通り狭い軽バンの車内が暖かくなりました。
換気は前後左右のウインドウを5センチほど開けます。
それだけ開けても車内は暖かい。
とりあえずこれで車内暖房は問題ないかなと思います。
まとめ
風暖は換気にさえ注意すれば車一台の空間なら問題なく使えます。
暖かさも十分。
ただ持ち運びの際、両側の凹みに指をかけて両手で持ち上げるのですが、軽いので片手で十分。
倒立式のハンドルがあればさらに使いやすいのですがね…
まあしかし、とても使える暖房器具なので、とりあえず数シーズンはこれで行こうと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。