キャンプ入門(3)秘密基地 テント

キャンプ入門

◆テントについて

現在多種多様なテントが販売されており、また値段もピンきりです。そのためどれを選んだら良いか非常に迷うところです。
前回の記事に書いたように最初からハイスペックの高価なテントを買うのではなく、先ずはリーズナブルなものを選んで、キャンプ回数を重ねながら自分に合ったものを選ぶのが良いかとおもいます。

■テントの構造

テント構造についてはXEBIOさんのサイトがわかりやすいのでこちらを御覧ください。

テントは本体とフライシートが合わさって初めて機能します。
天気予報で雨が降らないからといってフライシートを被せるのを省いたりしないようにしてください。

■テントの種類やその特徴

テントの種類やその特徴を説明すると長くなりますので、ここでは“キャプテンスタッグ”さんの説明ページを参考にしてください。非常によくまとめられたわかりやすいページです。

■テントの選び方

これだけあるテントの中から最初の一つを選ぶのはなかなか大変ですが、「あなたが考えているキャンプでは何人でテントを使うか」を基準に選ぶと良いと思います。ただし、テントの◯人用という表記は「ギリギリで最大の収容人数」なので、利用人数よりも大きめのものを選ぶことをオススメします。例えば3人ならば5人用を選ぶことで、荷物の置き場所もできますし、余裕を持って寝ることができます。

さらに、冬場を除いて日本は湿度が高い環境です。そのため、通気性の良いものを選ぶ必要があります。ドアパネルがメッシュパネルとの2柔構造になっているものを選びましょう。メッシュパネルがあることで蚊や虻等の虫の侵入も防いでくれます。

*テントの種類によってはフライシートやテント本体の生地の裏側に、防水のために樹脂をコーティングしているものがあります。このコーティングは経年劣化のために剥がれてしまうことがあるので、購入するときはショップスタッフに耐用年数を確認するようにしましょう。

1 1人使い(ソロキャンプ)がメインである場合

・ソロキャンプ用のテント
・2〜3人用のドームテント
・2〜3人用のワンポールテント
これらが良いのではないかと思います。

①ソロキャンプ用テント
ソロキャンプ向けのテントは1人で設置することを前提として作られているので設営も1人で簡単にできるものになっています。

②ドームテント
ドームテントの中には傘のような構造で簡単に設営できるものもありますし、そうでなくとも慣れれば1人で簡単に設営できるようになります。

③ワンポールテント
ワンポールテントは最近人気のテントですが、これも設営が楽です。ただし、テントの中央にポールが来るので、多少使いづらい面があります。

*シェルター(スクリーンタープ)

シェルター(スクリーンタープ)は一般的なテントとは違い、床がありません。
さらにサイズは人が中で立てるほどの大きさです。
この中にコットを置いてそこに寝ます。
シェルターのメリット
・立った状態で作業や出入りできるので体が楽
・コットはベッドになり椅子になり荷物置きにもなるので便利
・コットを使用するので地面の状態を気にする必要がない
・雨が降っても中が広いのでテーブルや椅子を置くことができる
デメリット
・サイズが大きいので設置にやや手間取る
・テントより値段が高い
ワタシ的にはデメリットよりメリットのほうが大きいので最近はシェルターのみ使用しています。

ところで雨が降ったらどうしますか?
テントの中で火を使うのはいろいろな意味で危険なので調理や暖をとるときにはどうしても外で火を使うことになります。そのときに備えて“タープ”が必要になりますが、タープを張るのがメンドクサイ人の場合は「軍用のパップテント」をオススメします。
パップテントはテントのフライシートをひさしのように張り出すことができ、その下で小さな焚き火や火を使った調理をすることができます。
パップテントを購入するときはドア部にメッシュパネルがあるものを選んでください。

           軍用パップテント

テントを買ったら部屋の中で試し張りをして、一晩寝てみることをオススメします。部屋の中にテントを張ってその中で寝るというのは結構シュールな光景ですが、そうすることで設置のコツもわかりますし、中で横になっていると「こんな道具があったら良いな」等、アイデアが浮かんできますよ。

2 ファミリーキャンプがメインの場合

・ドームタイプ
・ティピータイプ
・ツールームタイプ

いずれのタイプの場合でも利用予定人数よりも大きめを選んだほうが良いのは同じです。
小学生以下の子供が二人いる場合は6人用で良いと思います。
これらのテントの場合もソロキャンプ同様雨に備えてタープが必要になります。ツールーム型は本体にリビング空間が付いたものですが、4人家族がテーブル、椅子、調理道具等を置くとそれだけでスペースが埋まってしまい窮屈です。雨が降っても自由に動けるタープが有ったほうが良いでしょう。

テントが大きくなると設営も大変になります。家族や仲間で協力して設営しましょう。キャンプ場に行く前に、事前に自宅や公園などで試し張りしておくことをオススメします。試し張りでコツを掴んでおくとキャンプ場でスムーズに設営できます。

3 テント設営のときに気をつけること

①地面に傾斜がある場合は頭が高い方に来るようにしましょう。

②風が強い日はテントの入口は風下になるように設置しましょう。

③テントを設置する前に地面に転がっている小石を除けましょう。

④雨が降っているとき、もしくは雨上がりの状況でキャンプ場に傾斜がある場合は、できるだけ高い場所にテントを設置しましょう。雨水は低い場所に集まります。そのため低いエリアはぬかるんだり水たまりができたりして、キャンプの楽しさが半減してしまいます。

⑤テントの固定方法

テントを固定する場合はテントに対して図のような角度でペグダウンするようにしましょう。特にテントの両サイドを固定する場合、角度がどちらかに傾いていると強い風が吹いたとき角度が大きい方に負担がかかり、シートが破れることがあります。

⑥グランドシートは地面の石や凹凸からテントの床生地を守ったり、地面からの冷気を防ぐというメリットがありますが、テントの下に敷くときにはグランドシートがテントからはみ出さないようにしましょう。
はみ出していると雨が降ったときにグランドシートとテントの間に雨水が貯まり、水がしみ出してテント内が濡れる原因となります。

4 撤収のときに気をつけること

①テントをたたむときは必ず中をしっかり確認しましょう。たいてい何かが残っていて、最後に探し回ることになります。シュラフやテントの収納バッグなどはその常連です。せっかくきれいにたたんだテントを広げる羽目になり、テンションダダ下がりとなります。

②撤収する日の朝の天気が良ければ、テントから荷物をすべて出したうえでテントをひっくり返して床の部分を乾燥させてから収納してください。
テントの床の生地は濡れていると色が濃くなりますので、これがなくなり全体が均一の色になったら乾燥したというあかしです。
これを怠るとカビが生えたり、生地がポリエステルの場合は加水分解が起こり寿命を縮めてしまいます。

③撤収する際に雨が降っていたりテントが濡れていた場合は、帰ってから家で広げて乾かすようにしましょう。これを怠るとカビが生えたり、生地がポリエステルの場合は加水分解が起こり寿命を縮めてしまいます。

次はシュラフについて書きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
またキャンプについて何か質問がありましたらコメント下さい。経験による、あくまでも主観ですが回答させていただきます。 

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恋人と二人きりのキャンプ。
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キャンプは自然の中で行うもの。
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36年間キャンプに親しんできた管理人が、培ってきた経験やTipsを共有するためのブログです。

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