青空。
冷えたビール。
木陰のハンモック。
想像するだけで最高です。
しかし、その最高の時間を一瞬で台無しにする奴がいます。
そう。
熱中症です。

毎年ニュースでよく耳にしますが、多くの人はどこかでこう思っています。
「自分は大丈夫」
そして熱中症になった人の多くも、その日の朝までは同じことを思っています。
今回は、キャンプで実際によくある熱中症のシチュエーションと、その防止法・対応法について解説します。
未来の自分が
「なんであの時休まなかったんだ・・・」
と後悔しないために読んでみてください。
Table of Contents
熱中症とは何か?
1 熱中症の仕組み
人間の体は暑くなると汗をかいて体温を下げます。
ところが、気温が高い、湿度が高い、水分が足りないという条件が重なると、体温調節が追いつかなくなります。
すると体の中に熱がこもり始めます。
これが熱中症です。
簡単に言うと、「体のエアコンが壊れた状態」です。
2 熱中症の主な症状

初期症状は意外と地味です。
・頭が痛い
・めまいがする
・体がだるい
・吐き気がする
進行すると、
・意識がぼんやりする
・呼びかけに反応しない
・真っ直ぐ歩けない
という危険な状態になります。
ここまで来るとキャンプどころではありません。
救急車案件です。
3 キャンプで熱中症が増える理由
キャンプは自然の中で過ごします。
聞こえは良いですが、
実際は「炎天下で引っ越し作業をしているようなもの」です。
テントを運び、タープを張り、ペグを打ち、荷物を整理する。
しかも日陰なし。
さらに到着直後はテンションが高いので疲れを感じません。
これが危険なのです。
熱中症になりやすい7つのシチュエーション
①設営で汗だくになる

キャンプ場到着。
テンションMAX。
「よし!一気に設営するぞ!」
30分後、汗だく、息切れ。軽い頭痛。
このパターンは本当に多いです。
特に昼前後の設営は危険です。
防止法
・到着したらまず水分補給(酒類はダメ)
・設営途中で休憩する
・完璧を求めない
テントは逃げません、焦らなくて大丈夫です。
②木陰が動いて直射日光にさらされる
(朝)
「このサイト最高じゃん!」
木陰で快適です。
(昼)
「なんか暑いな」
(午後)
「えっ!?テントが陽の光で暖められている!」
実は木陰は一日中同じ場所にはありません。
太陽と一緒に移動します。
朝の快適サイトが午後には灼熱地獄になることもあります。
防止法
木陰の“今”ではなく、木陰の“未来”を見る。
これがナイスなキャンパーです。
③タープを張らない

「面倒だから今日はいいや」
この判断が午後に後悔へ変わります。
タープの下と直射日光下では体感温度がまるで違います。
夏キャンプではタープは贅沢品ではありません。
装備品です。
むしろ命綱です。
サイトを決めたら真っ先に張りましょう。
④飲み物をケチる
「まだ半分残ってる」
「大丈夫だろう」
危険な言葉です。
喉が渇いた時点で、すでに軽い脱水状態と言われています。
防止法
喉が渇く前に飲む。
これが正解です。
⑤アルコールを飲み過ぎる
設営後のビール。
最高です。
否定する気はありません。
私も飲みます。
しかしアルコールには利尿作用があり、さらに肝臓でアルコールを分解するためには水分が必要。
つまり、飲んでいる(つもり)なのに脱水が進みます。
ビールだけで水分補給した気になるのは危険です。
合言葉
ビール1本。
水も1本。
⑥夜が涼しいと思い込む
最近の夏は夜も暑いです。
テント内が30℃近いこともあります。
寝汗で水分が失われ、朝起きた時点で大抵軽い脱水状態になっています。
防止法
寝る前と夜中トイレに起きたとき、そして起床後にしっかり水分補給しましょう。
⑦子ども&ペットへのケア不足

子どもは遊びに夢中になります。
川遊びしていても熱中症のリスクは低くなりません。
また、犬は「暑い」と言えません。
だからこそ大人が気付く必要があります。
動物が人間より先に限界を迎えることもあります。
子どもやペットから目を離さず、こまめに水分補充、日陰への誘導を行いましょう。
私が見た危険なキャンプ場の実例
1 設営後に動けなくなった人
設営が終わった瞬間、チェアに座ったまま動けなくなっていました。
最初は「疲れたんだな」と思いました。
しかし顔色が悪く、会話も少しおかしい。
完全に熱中症の初期症状でした。
2 昼寝から起きたら頭痛
木陰で昼寝。
気持ちいいですよね。
でも水分補給せずに寝ると危険です。
起きた瞬間の頭痛は脱水のサインかもしれません。
3 飲酒後に体調を崩したケース
昼から飲み続け、夕方にはフラフラ。
本人は酔っていると思っています。
周囲も酔っていると思っています。
実際は熱中症。
このパターンも少なくありません。
熱中症を防ぐための基本対策
1 サイト選びで勝負は決まる
・木陰
・風通し
・地面の温度
これだけで熱中症のリスクが減ります。
2 設営は無理をしない
休憩は敗北ではありません。
戦略です。
水分と塩分をセットで補給する
水だけ大量に飲むのも良くありません。
塩分補給も意識しましょう。
4 冷却グッズを活用する
首を冷やすだけでもかなり楽になります。
最近の冷却グッズは本当に優秀です。
文明の力は遠慮なく使いましょう。
5 昼は頑張らない

慣れたキャンパーを観察すると、昼間は意外と何もしていません。
木陰で寝ています。
読書しています。
コーヒー飲んでいます。
つまり、暑い時間に頑張らないのです。
経験者ほどサボる理由がここにあります。
夏は日の入りが遅くなります。
先ずはタープだけ張って、テント設営等の作業を夕方にまわすことも一つの方法です。
熱中症になった時の対応法
1 まず涼しい場所へ移動
日陰や車のエアコンを利用します。
2 体を冷やす
首
脇
足の付け根
この3か所を重点的に冷やします。
3 水分と塩分を補給
経口補水液があれば理想的です。

4 危険なサインを見逃さない
・呼びかけへの反応が鈍い
・真っ直ぐ歩けない
・水分が飲めない
この状態なら迷わず救急要請です。
まとめ
熱中症は気合いでは防げません。
根性論は太陽には通用しません。
夏キャンプで本当に大切なのは、無理をしないことです。
キャンプを最後まで楽しむためにも、
無理せず、日陰を最大限利用し、設営後の最初の一杯は「まず水」
その後にビール。
これを忘れなければ、熱中症のリスクはかなり下げられるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。









