前回は物を燃やすために必要な3つの要素や木が燃える仕組みについて考えてきました。
今回は薪の置き方について考えていきたいと思います。
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薪の組み方で炎が変わる
同じファイヤーピットで同じ薪を使う場合でも薪の組み方で燃え方が変わります。
冬キャンプでは大きな炎で暖を取りたいし、暖かい季節では暖を取るより炎を楽しみたい。
もちろんファイヤーピットに放り込む薪の量で炎の勢いは調整できますが、それでは芸がない。
そこで今回いくつかある薪の組み方の中からキャンプでやりやすいものをピックアップし、その特徴について書いてみたいと思います。
3種類の薪の組み方
今回紹介するのは3種類の組み方です。
・平行型
・井桁型
・放射形
平置き型
ごく一般的な薪の組み方です。
ファイヤーピットにファイヤースターターを置いてその上に薪を地面と平行に置きます。
【平置き型の特徴】
火力は強くもなく弱くもなく、その分火持ちも良くなります。
この組み方は薪の高さが低いので調理に向いています。
注意点としては薪を隙間なく並べると空気が入りにくくなるので隙間を開けて薪を置きましょう。
またはファイヤーピットの底に拳大の石を2〜3個入れると空間ができて空気が入りやすくなります。
井桁型
薪を平行に二本づつ互い違いに置いていく組み方。
林間学校などのイベントのキャンプファイヤーでよく使われる組み方です。
ファイヤースターターは中央の四角い空間に入れ込みます。
【井桁型の特徴】
井桁の中央の四角い空間が煙突の役目を果たすため空気の流れがスムーズでその分大きな炎が立ちますが、その分巻の消費量が増えます。
放射形
放射型は薪を放射状に置く組み方です。
薪を放射状に置き接する部分にファイヤースターターを置いて火を点けます。
薪は4本でなければならないということではなく5本でも6本でも行けます。
炎は小さくなるので暑い時期の焚き火に向いています。
【放射型の特徴】
薪の接する部分が燃えるので炎は小さくなります。
したがって暖を取るための焚き火としては不向きです。
その分1本の薪が燃え尽きるまでには長い時間が必要で、ある意味究極のエコな焚き火だと言えます。
薪が燃えるにしたがい燃焼店に向かって薪を押す必要があります。
ファイヤースターター
薪に火を付けるファイヤスターターの役目は重要です。
ファイヤースターターは色々なものがその候補となります。
以下にいくつかピックアップしました。
①薪を裂いた火口(ほくち)
市販の薪を縦に細く裂いたもの。
針葉樹の火口であればさらによく燃えます。
②針葉樹の葉、松ぼっくり
地面に落ちて茶色く乾燥した針葉樹の落ち葉や実(松の葉や松ぼっくり、杉の葉)は樹脂を含んでいるので非常によく燃えます。
松の木が多く生えているキャンプ場である場合、これをファイヤースターターにしない手はありません。
ファミリーキャンプの場合、子どもたちへの楽しいミッションにもなります。
③割り箸
割り箸もしっかり乾燥されているので良いファイヤースターターになります。
前日に使ったものや誤って落としてしまったものなどを捨てずに取っておくといいでしょう。
④チャコールブリックス等の成型炭
成型炭は油分が加えられているのですぐに火が点きますし、炭なので長時間燃えます。
そのためファイヤースターターとしても最適ですし、薪の補充を忘れていても熾火状態が続くので薪を入れるだけですぐに火が点きます。
非常にお手軽なファイヤースターターです。
⑤バーベキューの残り炭
バーベキューが終わった後の火の点いた炭をそのままファイヤーピットに入れるだけで強力なファイヤースターターになります。
また成型炭と同じく熾火状態が続くので焚き火が安定します。
まとめ
二回に分けて焚き火について書いてきました。
薪の組み方については私も色々な組み方を試してきましたが、いずれも時間が経つと平置き型になってしまいます。
薪が燃えて形が崩れるたびに組み直すのは面倒なのです(汗)
なので最近は基本的な平置き型オンリーです。
とは言え焚き火はキャンプのメインイベント。
組み方にこだわり抜くのもよし、何も考えずに薪を足してあとはぼーっと眺めているのもよし。
好きなやり方で火と遊びましょう。
ただし、燃え残りの処理だけはしっかりお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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