キャンパーを分類してみよう(2)

キャンプあれこれ

今回は前回に続いてキャンパーの分類第2弾です。

キャンパーのカテゴリー一覧

あくまでも私が独断と偏見で分類したカテゴリーです。
①伝道師
②ドリンカー
③お一人様
④パリピ族
⑤映え族
⑥ファイヤー族
⑦スタートダッシュ族

前回③まで書きましたので、今回は残りを書きます。

パリピ族

パリピ族はキャンプ場でパーティをやることが大好きな人達です。

【装備】
パリピ族はキャンプギアには特に思い入れはありません。
テントやシュラフも寝られれば何でも良いというスタンスです。
ただ、他のグループには無い道具としてミュージックプレイヤーがあります。
パーティーには音楽がつきものですからね。
【生息エリア】
パリピ族は都市部に近い河原や浜辺の様な水際のロケーションを好みます。
逆に距離のある高原のようなロケーションは敬遠しがちです。
さらに利用規則の厳しいキャンプ場や管理人が常駐する場所でもあまり姿を見せません。
【特性】
パリピ族は主に若い人で構成されます。
基本的にはキャンプにはそれほどの興味を持っていません。
それよりも普通とは違う場所で楽しくパーティをしてみたいという欲求にかられて集まります。
そういう意味で、キャンプでバーベキューをするというより、バーベキュー(パーティ)をやったあとテントで寝ると言ったほうが実態に則しています。
行動特性は周りを気にすることなく大音量で音楽を流しながら、ひたすら自分達の楽しみを追求します。
ゴミの処理等の片付けが苦手な人が多いため、帰った後はひどい有様であることもしばしばです。
同じ酒を酒を楽しむドリンカーとはこの点が大きく違います。

映え族

自らのキャンプスタイルを”映え”というキーワードで主張するグループです。

【装備】
映えが最重要であるだけに、道具へのこだわりが最も強いと言ってもいいでしょう。
そのためメーカーや新規性、話題性を最重要視し、価格に糸目はつけません。
またすべての道具が一つの方向性で統一されていることが自慢でもあります。
これ全て“映え”のため。
これが過ぎて時にチープな装備のキャンパーを見下してしまったりすることもあります。
【生息エリア】
風景と自らのテントサイトの調和が映えの最重要ポイント。
そのためロケーションにはこだわります。
先ずキャンパーでごった返すキャンプ場は眼中にありません。
料金が高額でもきちんとテントサイトが区切られ、さらに景観が良いキャンプ場を選びます。
これ全て映えのため。
そうでないときれいな写真をインスタやツイッター等のSNSにアップできませんからね。
【特性】
とにかく自分のキャンプスタイルを人に見てもらうことが目的なのでサイトセッティングには時間がかかります。
持っていく道具が多くそれらを写真撮影のための構図を考えながら慎重に置いていくので当然です。
同様撤収にも時間がかかり、1泊のスケジュールでは気がつくとほとんどセッティングと撤収に時間を取られたということも。
しかし映える写真が撮れればそんな苦労は吹き飛んでしまいます。
また同じ方向性のキャンパー同士で群れを作り、自らの道具の自慢話で盛り上がるという現象も少なからず発生します。

ファイヤー族

ファイヤー族は火、つまり焚き火に命をかける人たちです。

【装備】
焚き火に命をかけるので当然ファイヤーピットにはこだわります。
そのため新製品には敏感で、最近のように個性的なファイヤーピットが続々と発表されるとついついポチッとやってしまい、来月のクレジットカードの請求に怯えることもしばしば。
当然テントやタープは難燃性のコットンやポリコットン素材のものが多くなります。
ところで焚き火の種はもちろん薪。
ファイヤー族は使用する薪にもこだわります。
着火は針葉樹の薪、火が安定したら広葉樹の薪というような使い分けをすることもアタリマエです。
【生息エリア】
このグループは焚き火ができるキャンプ場であればどこでもOKですが、お一人様も多いため、できるだけ人気のないフィールドを選ぶ傾向があります。
【特性】
基本キャンプは焚き火だと考えているのでテントサイトの準備が終わると早速焚き火の準備にかかります。
その作業が終わると明るいうちから火をつけ、ファイヤーピットの前を動こうとはしません。
必然的に焚き火の時間が長くなるので用意する薪は大量になります。
また着火方法にもこだわりをもち、ライターで火を付けるのは愚の骨頂と考えています。
着火はメタルマッチで行うことをデフォルトとし、さらに速やかに種火を起こせることが誇りです。
中には縄文時代よろしく木の板と棒を錐揉みして摩擦し、それで種火を作るツワモノもいます。

スタートダッシュ族

スタートダッシュ族は早い話が”ビギナーのグループ”です。
ビギナーばかりでキャンプに挑戦している初々しさが眩しい人たちです。

【装備】
装備は一通り揃っていますがメンバーが持ち寄る道具には多少のちぐはぐ感が。
ロースタイルのテーブルとハイスタイルのチェアの組み合わせもあたりまえにありますし、グループキャンプなのにソロ向けのファイヤーピットや寒い時期なのに夏向けのシュラフを意気揚々と持参するツワモノも居ます。
ただこのグループはこの程度のアンバランスなど気合で乗り越えてしまいます。
また道具の多くがビニール等で包装され、まだ一度も使っていない新品が多いのも特徴です。
【生息エリア】
このグループは場所を選びません。
キャンプ場が混んでいようとも空いた場所を無理やり見つけ出し、躊躇なくテントを張ってしまいます。
トイレの側であろうが水場から一番遠い他のグループが敬遠するような場所さえお構いなし。
しかしもともとキャンプは不自由なことがアタリマエ。
「楽しめば良いのさ」と、これはある意味正しい取り組み方です。
【特性】
このグループの最大の難関は道具の設置にあります。
なにせテントやタープを張るのが初めてかまだ数回の場合が多いので、組み立てに時間がかかるのは無理もありません。
ドームテント一つに30分以上かかるのもザラです。
ただそんな苦労も後々には笑い話となってしまうことを知ってか知らずか、楽しそうに力を合わせて乗り越えていくのは見ていて清々しささえ感じます。
これは誰もが通る道であり通ってきた道。
つい「頑張れ」とエールを送りたくなります。

まとめ

これまでキャンパーのキャンプスタイルを7つのグループにまるっと分類してそれぞれのグループについて描いてきました。
実際には一つのグループにきっちりハマる人よりも複数のグループの特徴を兼ね備えた人がほとんどですので、これ以上の細分化は意味がないと思います。
書き終わって自分を振り返ると
スタートダッシュ族→ドリンカー→お一人様→伝道師という道を渡り歩いて来ましたし、ドリンカーの要素は今も強く持っています。
さて、あなたはどうでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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Grandpa

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36年間キャンプに親しんできた管理人が、培ってきた経験やTipsを共有するためのブログです。

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