とある事情により万座温泉にある「湯の花旅館」で3泊のプチ湯治をしてきました。
今回はキャンプでもなく車中泊でもなくただの「湯治」レポートです。
「どうせネタ切れだろ?」
「…」
まあ、たまにはいいじゃないですか。
それでは行きまーす!
Table of Contents
万座温泉湯とは
万座温泉は群馬県嬬恋村にある温泉地です。
その歴史は古く、平安時代には坂上田村麻呂が鬼退治をしたという伝説があり、戦国時代に文献にその名が記録されています。
標高は1800メートル程あり、気温も低地と比べて10度程低くなります。
万座温泉の泉質は硫黄泉。
温度は80度ほどある高温泉です。
源泉は姥湯(湯畑)、大苦湯、錫湯、鉄湯、苦湯、ラジウム北光泉、法性の湯など、合わせて20種類ほどあり、その分適応症も多彩です。
難病が治ったというエピソードも数多くあり、さらに美肌効果も期待できることから女性にも圧倒的な人気を誇っています。
湯の花旅館とは
湯の花旅館はラジウム北光泉を源泉とし、酸性・含硫黄- マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩泉となっています。
さらに特徴的なのは源泉に巨大なサルノコシカケとマツフジの蔓が漬け込まれており、それらのエキスが温泉に滲み出てきてさらに体に良い影響を与えるとのことです。
実際に湯の花旅館の口コミには癌や糖尿病の血中数値が下がった等の報告が見られます。
特徴的なのは湯治客向けの自炊プラン、半自炊プランがあることえす。
半自炊プランとは朝夕ご飯と味噌汁が提供されます。
おかずは宿泊者が調理場で自由に作ることができます。
調理場には多彩な食器や鍋類が用意され、ガスコンロや電子レンジも自由に使えて料金は一泊7000円。
今回私はこの半自炊プランを選びました。
建物は口コミを見るとあまり良い書き込みはありません。
ですが私はどちらかというとひなびた感じの宿が好きだし、今回は温泉メインなので寒くなければ無問題です。
万座への道
万座へのルートは
関越自動車道→上信越自動車道→碓氷軽井沢IC→国道146号線→万座ハイウェイというルートを取りました。
遠くに浅間山が見えます。
雪がかなり積もっています。
今回のためにわざわざスタッドレスタイヤに交換してきました。
このあたりまでは道路には所々にしか雪だまりはありません。
この分ならスタッドレスタイヤだけで十分だな…と変な余裕を感じています。
帰りに地獄を見ることになることはこの時点では知る由もありません。
浅間山がかなり近くに見えます。
鬼押出し園。
冬場の平日なので施設は休館でした。
溶岩でできた奇岩が印象的です。
万座温泉
万座温泉に到着しました。
メインストリートの路面はところどころに雪溜まりがある感じですが、目当ての「湯の花旅館」はメインストリートから外れた道に入り、さらに小道を登ったところにあります。
このときはまだ道も薄く雪が積もっているだけだったので、特に問題なく走ることができました。
スキー場のゲレンデが小道につながっています。
気温が低いので積もった雪はサラサラでふかふかです。
この状態ではスキーはよほどの上級者じゃないと無理でしょうね。
湯の花旅館が見えてきました。
気温はマイナス6度。
予報によると今夜はマイナス12度まで下がるそうです。
湯の花旅館に到着
湯の花旅館は雪にすっぽり覆われていました。
旅館の前には屋根まで雪に埋まった軽バンが…
自分の車は少し下に降りたところにある駐車スペースに停めました。
旅館内部
旅館内部はストーブがガンガン焚かれて暖かい。
毛皮といい動物の剥製といい、昭和に戻ったような店構え。
きらいじゃないです、私。
受付から奥に進みます。
歩いているとどことなく建物が傾いているような感覚が
いや、これは感覚ではなく実際に傾いていると思います。
お手洗いです。
男性用と女性用は壁で仕切られていますが、壁の上があいているので音がまるまる聞こえちゃいますね。
ちょっと気を使いそうです。
浴室
浴室に降りる階段です。
階段の踊り場にある窓は雪で埋まっていました。
浴室
廊下を挟んで右に女湯、左に男湯の入口があります。
源泉からお湯が流れ込むお湯溜めに大きなサルノコシカケとマツフジの蔓が漬け込まれていました。
温泉の温度はかなり熱く、浴槽に注ぐ二本のパイプの湯量を調整することで浴槽の温度を調整するシステムです。
ただこの湯量の調整は木の板でパイプの口を塞ぐやり方なので、かなりアバウト。
ちょうどいい湯量に調整できるようになるまで結構時間がかかりました。
お湯溜めには湯呑みが置いてあります。
つまりお湯を飲むことができるということです。
私はお湯に浸かるたびに一杯ずつ飲泉しました。
味は酸味と硫黄が混じったような微妙な味。
しかし薬だと思って飲みましたよ。
最終日には2リットルのペットボトルに詰めて持ち帰りました。
温泉は結構強い硫黄臭がしますがまろやかな肌触り。
温めの温度でも10分ほど使っているとポカポカになります。
今回湯治目的なので朝食前、昼食前、夕食前、就寝前の4回それぞれ20分ほど入浴しました。
露天風呂
男女別の内風呂の入口の手前に露天風呂への出入り口がありました。
このドア、雪で凍りついているのかなかなか動きません。
また露天風呂への通路も雪がつもりサンダルに履き替えないとスリッパでは滑って大変なことになります。
囲いも何も無い露天風呂。
基本混浴なので明るいうちは女性は入れないでしょうね。
夏は浴槽の周りを背の高い草が覆うのでそれが目隠しになるようです。
露天風呂に入るには男性用の脱衣所から露天風呂まで裸で移動する必要があります。
ただでさえ寒いのに裸で移動するのは辛いので今回は露天風呂には入りませんでした。
まとめ
湯の花旅館は建物は古いしお世辞にもきれいとは言えません。
しかし温泉は掛け値なしで素晴らしい!
次回は部屋と食事などについて書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。