冬の車中泊で重要なのは暖房。
いちばん簡単なのはエンジンを動かした状態での暖房ですが、一晩中エンジンかけっぱなしという訳にはいきません。
なによりエンジン音がうるさく、周りのキャンパーの迷惑になります。
これはキャンプ場でばかりではなく、道の駅や公園の駐車場においても同様。
そうすると何らかの暖房器具が必要になります。
ガスや灯油等の燃料を燃やす暖房器具は手軽で色々な種類の製品がありますが、常に一酸化炭素中毒の危険性がつきまといます。
そういう危険性が構造上無い暖房器具がFFヒーター。
前回の記事でこれについて簡単に説明しました。
しかしFFヒーターを車内に設置する場合は、排気管を車外に出すための穴を車体に開ける必要があるので、ちと腰が引ける。
そんなとき、FacebookでポータブルFFヒーターを車外に取り付けているPさんを発見し、お話しているうちに
「じゃ、私が作ってあげましょうか?」という展開に!
渡りに船とはこのことです。
脊髄反射的にお願いしました。
Table of Contents
パーツ発注
その方から指定されたパーツをAmazonで揃えます。
・AC-DC変換アダプター
・FFヒーター(2Kw)
・アルミハードケース
・L方コネクター
・耐熱アルミテープ
・フレキシブル延長チューブ
・排気管マフラー
・吸気フィルター
・エアパーキングヒーター燃料タンク

以上、締めて35,000円なり。
製造開始

製造の日までにアルミハードケースの内張りをすべて剥がすように指示されたので、指に傷を作りながらも剥がし終えました。

これがFFヒーター本体。
金属製のパイプ2つは排気、吸気管です。

アルミケースに給排気口を空けます。
なにやら専門の工具を使って位置決め。

最初に定めた中心は少し下過ぎたので再度位置決め。
ここから吸い込んだ外気がヒーターで温められて出てきます。


ヒーター本体の燃焼用給排気口をケースの底に空けてガイド金具をネジ止め。
この上に本体を置いて固定します。

本体と燃料タンクを収めます。
ケース左側の穴が本体の温風吹き出し口よりも大きいことには重要な意味があります。


燃料ポンプです。
今回燃料ポンプの電源コネクターが緩んでいて、最初にスイッチを入れたときにErrorが出ました。



温風吹き出し口です。
本体冷却システム
ヒーター本体は内部で灯油を燃焼させるので熱を持ちます。
そのため当然冷却しなければなりません。
もし本体の吸気側(下図右側)に給気口があると冬の冷たい外気はそのまま吸い込まれてしまい、本体排気口側を冷やすことができません。
このアルミケースには穴が一つしか空いておらず、そこから外気吸入と温風の吹き出しを行います。

上図のように温風吹き出し口側から入った冷気は本体を冷やしながら右側の給気口に吸い込まれます。
これで吸気と冷却を同時に行うわけです。
これはかなり有効な構造だと思います。
燃料タンク保護

アルミケースが小さいので、本体と燃料タンクがくっついてしまうことに。
このとき本体の熱が燃料タンクにできるだけ伝わらないように、アルミ製のキッチン油ガードを切って2つに折り、その間に横縞型に断熱材を挟んだガードを本体とタンクの間に差し込みました。
断熱材が横縞型に並んでいるので、その間のスーペースに冷気が流れるんじゃないかなぁ…。
効果の程はよくわかりません。
コンバーター保護

電源コンバーターも本体の上に乗せる形になります。
なのでコンバーターも本体の熱から保護する必要があります。
方法としては先述のアルミガードを切り、下図の様に折って直接本体に触れないようにしました。
山形に大きく折ったのは冷却用の外気が本体に触れて流れるようにするためです。
さらにアルミの上に断熱材を置いて、その上にコンバーターを置くようにしました。

②断熱材
これは結構効果的なのではないかと思っています。
ウインドウパネル製作
次は温風のチューブを車内に引き込むためにウインドウにはめ込むパネルを作ります。
アトレーはスライドドアのウインドウがポップアップ式なのでパネルが作りづらい。
なので、運転席&助手席のウインドウ用のパネルを作ります。

厚手の画用紙を2つ繋いでウインドウに合わせて型を取ります。
どちら側のウインドウにも使用できるようにしました。
製作は近所のロイヤルホームセンターで引っ越し用の養生パネルを購入し、それを型に合わせて3枚カットします。

3枚を張り合わせて作るのですが、真ん中のパネルは1cmほど上にずらして、ウインドウのガイドにハマるようにします。
同時にパネルの下部は真ん中のパネルが1cm凹んでいるのでそこにウインドウガラスの上端が食い込むようにしました。
接着剤が乾いたら温風パイプを通す穴を開け、黒のスプレーで色を付けて完成です。


実際に窓に当ててみました。
多少隙間があるのは御愛嬌。
ケース取り付け

ここでコントローラーや電源のコードを通す穴を開け忘れていたことに気づき、急遽ハサミでカットしました。

ケースはホームセンターのフックをアトレーの雨樋部分に引っ掛け、それをケースの肩掛けベルト用の金具に掛けて吊るします。


最後に吸気フィルターと排気マフラーを取り付けて完了です。
使ってみた

18時の段階で車内は4°C。
外はもう少し低いような感じです。

最初に電源を入れたとき、「Error6」と表示され、焦りました。
マニュアルを見ると燃料ポンプの接続に問題があるとのこと。

◯印のコネクタをぐっと押し込んで再挑戦。
すると無事にプレヒートが始まりました。
プレヒート時は消費電力が120W。
結構電力食うもんだなぁ。
そのうちに“カチカチ…”という燃料ポンプの駆動音が始まり、やがてそのリズムが速くなり燃焼音が聞こえてきました。
この間約5分ほど。

燃焼時の消費電力は30W〜15W。
火力を上げると消費電力が上がるようです。
今回はお試しなので設定温度を25°にしました。
暖かいぞ♪

使用開始1時間で車内温度は14°C。
外は0°C近いのでこれはかなり暖かい。

使用開始3時間で19°C。
こりゃ楽園じゃ〜。
設定温度をもっと高くすればより気温は上がるのでしょうが、今回のキャンプは2泊なのでポタ電の容量が気になります。
なのでこのままの設定で寝ることにしました。

午前7時ごろの外気温は0°C。
車内は19°Cでした。
まとめ
ポータブルFFヒーターは冬の車中泊においてはまさに“神”アイテムです。
先ず車体に穴を開ける必要がない。
車を締め切っていても一酸化炭素中毒の心配は皆無。
それどころか常に外気を暖めて車内に送り込んでくれるのですから、常にフレッシュエアが供給されることになります。
ただし、外気吸入口の近くに燃焼排気ガスの口があると、排気ガスを吸い込んで車内に送り込むことになるので、排気管のレイアウトだけには注意が必要です。
それさえ気をつければサイコーの暖房GEARです。
ただ昨日午前2時ころに何故か停まってしまっていました。
また二日目の夜はポタ電の容量がなくなってしまい強制停止する羽目に…。
文明の利器を使用するにはやはり電気が必要なんだな…と実感した次第。
ポタ電をグレードアップするか、2台使いにするか、現在悩み中です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。









